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01
愛おしいと思った。人を容易く殺めることのできる力、強さを持っているのに、彼は面白いくらい儚く、弱かった。
仮面の下で苦しい苦しい苦しい、辛い辛い辛い、寂しい寂しい寂しい、助けて助けて助けてと幼子のように泣いているそんな滑稽な彼が愛おしくて愛おしくて愛おしくて。
いっそ、繋がったままその首を締めて一緒に逝ってしまいたかった。
あぁ、でも。
そんな愛おしい彼の瞳に映るのは、あなたと同じくらい儚いあの子なのね。
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mokuji
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