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「#幼馴染」のBL小説を読む
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- ナノ -
02

久しぶりに教室に行けば毛の色の違う子が増えていた。


「誰?」

「転校生だとよ」


持ち上げくんに聞けば、面倒くさそうに答えてくれた。


「ふーん」


転校生を囲む人集りに視線を向けた。


「そう言えば久しぶりだな、Family name」

「そうだね、久しぶりー」


そんなこと言ってくれるのは持ち上げくんだけで、何だか物足りなさを感じていれば。あぁ、そうか。委員長が大丈夫って聞いて来ない。あぁ、そうか。スミレちゃんがツンデレ発言してこないからだ。あぁ、そうだ。心読みくんが隣にいないからだ。

ちょっと離れていただけなのに変わってしまったクラスに何だか居心地の悪さを感じた。

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