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14

ただ、自分が汚ないと思っただけ。あなた以外の人に触れられたのが、どうしようもなく許せなくて。

伸ばされた手を払った瞬間、やってしまったと後悔した。

違うのに。あなたが嫌なんじゃないのに。違うのに。全部私がいけないのに。


「ごめんなさい」


目が覚めたそこは彼の温もりも香りもしない、無機質な自分の部屋だった。


「ごめんなさい」


あなたを傷付けてしまって。


「ごめんなさい」


あぁ……どうか。


「許して」


もう一度、もう一度だけで良いから、この身体を抱いて。

違う男の感触が残る自らの身体に爪を立てた。

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