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18

引き金なんて最初から引くつもりなかった。けど逸らすことも出来ずにどうしようと思っていたところに隊長達登場。


「First name、やめとけ」


安堵した私は銃をホルダーに収め二人の元に駆け寄った。


「マルコ隊長、遅い!」

「いやー、First name。本当に強くなったんだなぁ。俺びっくり」


サッチの気の抜けた言葉に苛っとした。


「ちょっ、二人とも見てたなら助けて下さいよう」

「それじゃあ鍛えた意味ねぇだろい」

「まぁ、そうですけど……」


なんか納得行かないまま我らが船、モビーのある方へ向かって歩く。もう悪役三人組のことなんてすっかり抹消されてる。


「あー、怖かった」


ポロリと零れた本音に二人の隊長は、がしがしと頭を撫でてくれた。

まぁ、これでその辺のチンピラには通用することが分かったしな。よしとするか。海賊相手に通用するか分からないけど。

戻った船で親友三人に今日の私の勇姿を早く喋りたくてウズウズしながら私は足早に船に向かった。


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