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- ナノ -
13

船に戻ると団体さん達とすれ違った。


「おう、ガキども戻ったかー」

「あれ、もう行くんすか?」


声を掛けてきたクルーにレッドが聞く。


「あぁ、お前ぇらも早く来い」

「うぃーす」


声を揃えて返事をした私たちは一度各々部屋へと戻る。部屋に戻った私はシャワーを浴びた。特訓の後そのまま島に下りたから汗でベトベトだったんだ。

するとドンドンと扉を叩く音に一度シャワーを止める。


「おーい、First name行くぞー」

「あー、シャワー浴びてるから先行っててー」

「ああ?シャワー?」


イエローがありえないとか、ごちゃごちゃ行った声はシャワーの音に掻き消された。

さっぱりしたところで綺麗な服に着替えてバンダナを巻く。これで男の完成。胸が小さくて良かったと思うこの頃。

そして今日から加わったベルト。やっぱりバックルのデザインは素敵だと思う。

銃とナイフを身に付け部屋を出た。きっとこれが携帯とiPodの変わりになるのだろう。

そーいや皆どこの飲み屋にいるんだ?と考えながら甲板に出れば見慣れたパイナップル頭が見えた。


「あ、マルコ隊長」


さすがの私も三ヶ月経てば隊長呼びも板に付く。


「待っててくれたんですかー?さすが隊長優しー」

「キモイ喋り方するなよい」

「いいじゃん。たまには私も女らしく……」

「ごっついブツぶら下げながらよく言うねぇ」


マルコの視線を辿れば、そこにあったのは銃とナイフ。


「ふふふ、今日グリーンとレッドに選んでもらったの。マイ銃アンド、マイナイフ。名前はまだ考え中」

「そうかい」


ふわりと笑ったマルコに私も微笑み返し皆がいる飲み屋という名のキャバクラへと肩を並べて向かった。


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