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グララララッじゃないし、笑い事じゃないし
、てか今まで言わないでおいたけど笑い方変だし。
「という訳で私、戦闘員になろーと思う」
「……」
「白ひげ、あなたはどう思いますか」
「First name、お前は女だ。男と偽ってるようだがな」
「何言ってんの白ひげ。今どき海賊に男も女もない、でしょ?」
ペチペチッと胸板を叩けば、またグラグラ笑われた。
「なんのために戦う?」
「え」
「人を一人殺して怯えていたお前が、その手を血で染めれるのかぁ?」
「……別に、別に誰かを殺すために戦闘員になりたい訳じゃない」
ぎゅっと拳を握り唇を噛み締める。
だからといって誰かを護るために戦闘員になりたいとか、強くなりたいとか、そんな綺麗事は言わないけど……。
せめて、せめて自分の身を守れるぐらいには、せめて自分を抑えられるぐらいには……なによりも、さっき見た夢が現実にならないように。
「グララララ!わぁかった!おめぇだって俺の家族だぁ!戦闘ぐらいできるようになってもらわなきゃなぁ!」
「戦闘ぐらいって……」
軽く言ってくれちゃって、これでも私自慢じゃないけど、運動神経皆無なんよね。
いっそのこと悪魔の実とか食べちゃおうかな。そしたら運動神経無くてもちょっとは、てかそんじょそこらのヤツより強くなっちゃうんじゃね?
まぁ、そんな簡単に悪魔の実なんて手に入らないだろーけど。
「そうと決まったら明日から若い衆と一緒に鍛えろぉ」
「うん、レッドたちに混ざる」
話が終れば白ひげの膝から飛び降りる。
「First name」
「ん?」
「てめぇでマルコに報告しろよ」
「……はい」
白ひげがグラグラ笑う声がいつまでも船長室に響いた。気がした。[ 59/350 ][*prev] [next#]
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