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それから何で断ったんだよって話しになり、レッドにまで船上生活で溜まってんのにありえねーって言われた。

だから僕の好みは、もっと純粋で清楚な感じだからって言い返したら三人に「贅沢」って言われた。

これ私が女ってバレたらヤバくね?お前らどんだけ飢えてんだよって思った。


「あー、三人のせーで朝飯食い損ねた」

「食堂戻る?まだ何か残ってるんじゃない?」


グリーンの提案に賛成しトリオと一緒に食堂へと戻る。どうやら三人もまだ食事の途中だったらしい。

心配してくれたのかな?

だったら感謝感激だ。確かにあの空気は吐き気を催しそうだった。


「おっ、戻ってきたかー」

『サッチ隊長?』

「あれ?サッチ何してんの?」

「おまっ!サッチ隊長を何呼び捨てしてんだよ!」

「うっ、ちょっ、レッドさん絞まってます!」


ベッドロック掛けられた私はギブギブとレッドの腕を叩く。


「てめぇ、レッド。First nameに何してやがんだ、コラ」

「ひっ、すんません!」


バッと私から離れたレッドに、ようやく呼吸ができる。


「ほら、First name。お前、朝飯食ってないだろ?」

「サッチやーさーしーいー」


サッチが並べてくれた出来立てホカホカの朝食の前の席に私は腰を下ろした。


『サッチ隊長、俺たちの分は?』

「あるわけねーだろ」


あらら、サッチ男にはきびしー。


「じゃっ、遠慮なくいただきまーす」

「お前、どーせ全部食わねーだろ?ちょっと分けろや」

「何を言ってんだイエローくん。確かに、僕は朝はどちらかと言うと食べない派だが……モグモグ、ゴキュゴキュ」


サラダを口一杯に頬張った私は次々にパンやらスクランブルエッグやらスープやらポテトを口に放り込む。


「起きてすぐってのが駄目なわけで、君達のおかげで僕は今すごく食欲が湧いてます」


目の前の料理を文字どおりペロリと食べ終えればサッチは歓喜し、三人はガクッと肩を落とした。


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