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14

次の日の朝、食堂にて何やら痛い視線が刺さった。

おや?イジメの始まりか?


「おい、First nameっ」

「あ、信号トリオ。おはー」


話し掛けてきたレッドに内心ホッとする。そういう雰囲気は苦手で仕方ないんだ。


「ちょっと来い」

「へ?」


まだ朝ごはん食べてないよーって私の訴えは受容されずズルズルと引き摺られながら食堂を後にした。


「なんだなんだ、どーした」

「お前……」


連れて来られたのは朝日が眩しい甲板。いつもと違って引き締まった顔のイエローに自然と背筋が伸びる。

いったい私は何をやらかしたんだ?


「……ホモなのか?」

「……」


何を言い出すんだイエロー。頭ん中も真っ黄っ黄になっちゃったんじゃないだろうな。

ホッとしたの半分、呆れたの半分で溜め息が出た。


「ばか?イエロー馬鹿なの?」

「なっ!ちげぇしっ!あの女たちが言ってたんだし!なっ!?グリーン!」

「僕にふらないでよ」


グリーンが軽蔑の眼差しをイエローに送った。

あー、あの女たちが言い触らしたのね。全く、くだらないことすんじゃねーし。


「まったく、何でそんな誤解をうんだんだ?」


腕を組みながら、やれやれと聞いてきたのはレッド。


「昨日の夜さー、絡まれてめんどかったから女の人興味ないですって言って逃げた」

「完璧それが原因じゃねーか」

「あはっ」


だって、まじでウザかったんだもの。てか、私実際は女なわけで受け入れてたら逆にキモイことになっちゃうから。


「おねーさんに絡まれて断るとか、お前ありえねぇ!」


イエローらしい叫びは放置します。


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