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戦争は終焉を迎えた。ルフィとエースが船に辿り着いた時、そこに現れた赤髪の海賊団が幕を引いた。

First nameはクロコダイルに抱えられたまま船室に連れて行かれた。ドクターが「だから言っただろ!馬鹿野郎」と悪態つきながらもすぐに処置が始まる。

エースは未だ閉じられた扉の前で佇んでいた。


「エース!」

「イエロー!無事だったのか」

「First nameは!?」


エースは扉を見つめたまま首を横に振る。


「くそっ!」

「レッドとグリーンは?」

「死んではいねぇよ」

「エース!First nameは!?First nameはどうしたよい!」

「マルコ」


ボロボロな姿で現れたのはマルコだ。それにまたエースは同じように首を振って答える。


「くそっ!だから言ったんだよい!」

「マルコ、親父は?」

「親父も今緊急手術されてる」

「手術!?」

「死にはしねぇよい。それより」


マルコは少し離れたところで壁に背を預け立っている男を見た。


「なんでクロコダイルがいるんだい?」

「いや、それは俺も」


首を傾げるエース。イエローは意味深な目をクロコダイルに向けていた。その時、パタパタと軽い足音が近づいてきた。


「あれは」


マルコには見覚えがあった。First nameの友人という赤髪のとこの女、ナナだ。ナナは俺たちに見向きもしないままクロコダイルに近付いた。

何を話してるのかよく聞き取れなかった、が。


「こんの、お馬鹿!」


ナナがクロコダイルの頬を引っ叩いて、三人はギョッとした。ナナは、くるりと方向転換するとそのままツカツカと俺たちに近付いてくる。身構えた三人をナナは睨み上げた。


「ちょっと!そこどいて!」

「今First nameの治療中だよい」

「だからよ!私が助けなくて誰がFirst nameちゃんを助けるって言うの!?つか、アイはどこよ!迷い子の私達が助けなくてどうすんのよ!」


息巻いたナナの迫力に三人は扉の前から退けば、ナナは力強く扉を開けて入って行った。


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