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「#エロ」のBL小説を読む
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- ナノ -
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怖い、怖い、怖い、でも私はもう知ってる。本当に怖いものが何か、を。


「白ひげを殺させはしない!」

「小娘が」


赤犬から目を逸らさない。今逸らしたらその瞬間、私は殺される。


「あ、First nameに!First nameに、続け!」

「親父を護れ!」


白ひげ海賊団の仲間が、我に返ったかのように白ひげの周囲を固める。


「来るな!」


白ひげの怒号に仲間の足が止まる。


「First name、退いてろ」


白ひげの大きくて大きすぎる手が肩に触れた。


「おれぁ『白ひげ』だぁあああ!」


白ひげの背は家族が護る。私は。


「エース」


ようやく、弟と目が合った。まだ遠いエースが私の名を呼んだ気がした。


「今、助けるから」


振り上げられた斬首刀。私はそれが届かないことを知ってる。


「やめろぉおおおおお!」


ほら、腹の底から込み上げてくるゾクゾクとした感覚。覇王色の覇気だ。


「First name!」


レッドが兎少年を抱えて側へ。今の覇気で意識を飛ばしてしまったのだろう。


「無事か?」


いつになく真剣な顔のイエロー。もしかしたら怯えているのかもしれない。


「イエロー」

「First name?」

「今は見ていれば良い」


機会は与えられているのだから。


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