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- ナノ -
09

だったら俺は、俺はどうしたというのだろうか。知っていたら俺はやめたか?否、関係ないだろう。だったら何故こんなにも俺は苛立っている?


「クロコダイル!クロコダイル!」


兎少年がクロコダイルの背を追ってやってきた。


「良かったんですかい?」

「……」

「あの人、クロコダイルの好い人じゃ」

「黙ってろ」

「……ッ、でも!」


あぁ、やっぱりこいつはFirst nameに似ている。


「兎」

「……」

「あいつの側にいてくれるか?」

「え」

「護って欲しい。頼む、あれは俺の女だ」

「が、合点承知!」


兎少年は驚き飛び跳ねつつも、意気込んで大きく頷いた。


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