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- ナノ -
06

リアルメリー号。うむ、デザインの勝利だな。


「で、何で付いて来てるんだよ」

「だってエースの噂の弟くん見たかったんだもん」


並ぶ面々に内心ドッキドキだ。そういえば、さっきたしぎいなかったな。どうしたんだろう。あ、迷子か。それにしてもリアルスモーカーさんもなかなかの男っぷりだったな。胸板触りたかった。


「誰だ?」

「あぁ、こいつは俺と同じ白ひげ海賊団のクルーだ」

「どうもー、First nameでーす」


リアル麦わらの海賊団、若い!年齢層低!え、白ひげ海賊団がオジサンばっかなの?


「おう!おれルフィ!よろしくな!」


やばいやばいやばい。笑顔半端ない。眩しすぎる。ナナちゃん、やっちまったよ。主人公オーラにやられちまったよ。あー、半端ない。


「ほら、お前にこれを渡したかった」


ちらりと見ればビブルカードを渡していた。おぉ、この瞬間に立ち会えるなんて。

私は、気配を消すように体を風化にした。邪魔をしてはいけない場面だ。私がいていけない場所なんだ。


「できの悪い弟を持つと兄貴は心配なんだ。おめぇらも、こいつにゃ手ぇ焼くだろうがよろしく頼むよ」


へぇ、お兄ちゃんしてるんだ。なんだか感心してしまった。元々、私が知ってたエースは、こっちのエースなんだろうけど、この世界で一緒に過ごしたエースはやんちゃな弟って感じだったから。変な気分だ。


「エース!約束!」


ストライカーに降りたエースに向かって私は叫んだ。エースは分かってると拳を天に突き立てる。

本当に分かってるのかよと私は苦笑した。

次会う時は、きっと……。

あの太陽のような笑顔を絶えさせないように。


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