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拝啓ナナちゃん。お元気ですか。きっとナナちゃんもこの手配書を見て驚いていることでしょう。どうやら時間は刻一刻と迫ってきているようです。決断はできましたか?私は、考えることを放棄しました。今は、クロコダイルさんと過ごせる一日一日を大切にしたいと思います。PS.こちらは暑くて暑くて、冬島に行きたいです。
「よし、できた」
「何書いてたんだ?」
「あ、駄目です。見ちゃ」
「あ?」
隣に座るクロコダイルさんが覗き込んできたものだから、手紙をバッと引き寄せて隠した。
「乙女の恋文を覗き見るとは何事ですか」
「はっ、お前が乙女ってガラかよ」
「む」
「で、誰に恋文書いてんだ。あ?」
顎を掴まれ無理矢理ぐいっと顔を向けさせられた。
痛い痛い痛い、首ぐきっといった。
「嘘です。恋文なんかじゃありません。唯一の女友達に近況報告です」
怖っ。目が本気だった。怖っ。
「その女も白ひげんとこのクルーなのか?」
「いえ、赤髪のシャンクスのところです」
「……おいおい、お前ぇの交友関係はどうなってるんだよ」
「クロコダイルさんこそ、手どこ入れてるんですか」
いつの間にやらクロコダイルさんの手によってシャツのボタンは外され腹をまさぐられていた。
「お前、腹の肉は落ちねぇのか?」
酷い。何てことを言うんだ、乙女に向かって。
「嫌なら触らないで下さい」
「いや?触り心地は良いぜ」
「ひゃっ」
そう言って下着を押し上げられ直接胸に触れられた。
「ちょっ、まっ!」
「で、赤髪のクルーとはどこで知り合ったんだよ」
「あっ、やだ。も、元々、し、知り合あ……ッ!」
彼の指が頂を捕えた。敏感なそこは感じられずにはいられない。
「元々?海賊になる前ってことか?」
彼は一旦手を離し、私を抱き上げると自分の膝の上に向い合わせになるように座らせた。そして今度は手と口で胸を弄られる。私は快楽に呑まれないよう、必死に唇を噛み締めながら頷いた。
「んあ、ひゃあ……ッ」
「……お前、いつから白ひげのクルーになったんだ?」
「やぁっ、そこで、そこで、喋ん、な、でっ!」
「良いからさっさと言えよ」
「あぁっ!」
下着に彼のシャツ一枚という姿だったため彼の手が容易に私の下を捕えた。薄い生地越しに彼の指がピンポイントに捕らえてくる。
「あぁ、あ、あん、あぁ……ッ」
「はぁ。お前は、いつになっても感じやすいな。一発イッとくか?」
そう言うなり彼の指が下着の脇から侵入し、そのまま二本の指が私の中まで入ってきた。
「あぁああ!」
「きついな」
「んあ、はっ、はっ……あっ!」
そして彼の親指が秘豆を刺激し指の動きを速めれば。
「あ、あ、だっ、だめっ!やだっ!あっ、あ、はぁあああ……ッ」
登り詰めた快感に背筋も足先もピンと張り、頭の中が真っ白になった。そして一気に体中の力が抜けた私は彼の胸に垂れ掛かった。
何だろう、この虚しさは。
何だろう、なんだか凄く哀しくて涙が出る。
気持ち、繋がってるよね?体だけじゃ、ないよね?[ 218/350 ][*prev] [next#]
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