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どうしたものだろう、この状況。まぁ、仕方ないって言ったら仕方がないのだが、素直に認めたくない。


「すみません、付き合わせてしまって」

「ううん。私も買い物したかったし、気にしないで」


そう、私はアイちゃんと現在進行形でショッピング中。何やら女の子用品買うそうでマルコのことは放置してきたらしい。やるなぁ、おい。


「まさか、来てくれると思いませんでした」

「私も、まさか誘われると思いませんでした」


私を買い物に誘うなんて何か裏があるだろって疑ったが、まぁ女子高生にやられるほど柔な人生送ってないから了承した。トリオもビックリだ。


「エリザさんに言われて……」

「何を?」

「……自分から行動しなきゃ何も変わらないって」


自分から行動、か。私はしたか?いやいや、しなかったな。今では力を手に入れたから、多少のことでは動じなくなったけど、前までの私は完璧受け身だった。間違いない。


「ふーん……」


あ、あの店よさそう。


「ねぇ、あそこ入ろ」


言うが早いか私の足は既にそちらを向いており、あの子は慌てたように駆け寄ってきた。


「あの、聞いて良いですか?」

「んー?あ、これにしな。アイちゃんにぴったり」

「え」

「あと、これとこれとこれも。あ、あれも買い」

「え、え、え?」


山積みになっていく自分の物らしい服たちに、あの子はポカンと口を開けた。


「こ、こんなには……」

「大丈夫大丈夫、金なら腐るほどあるから、たぶん」

「たぶんて……てか、私こんなの着れません!」


物色中の私に突き出したショートパンツ。何を言ってるんだ、この子は。


「若いんだから足ぐらい出せって」


もはやオヤジでしかなかった。


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