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「いやぁ、悪かったなぁ」
呑気に笑う顔がルフィそっくりだと思った。リアルルフィにはまだ会ったことないけど。
「エース、お前強ぇな」
「そんなことねぇよ」
何故だかレッドたちと仲良くやってる。何故?私が気絶している間に何があった?
「何何何?仲良しになったの?家族になったの?兄弟?エース、弟?」
「おう、今日からよろしくな!First name!」
「切り換え早!てか、呼び捨て!?末っ子生意気!」
何だ?私ってば殴られ損?さいあく。
「First name、ひでぇ顔だなぁ」
「マルコ隊長、顔緩みすぎ」
家族が増えたからって、でれでれしてんじゃねーよ。
「グラララララ、腐ってんじゃねぇよFirst name。飲め!新しい家族に乾杯だぁああああ!」
「うぃーす」
役者は全て揃った。後は時が過ぎるのを待つだけ。
無邪気に笑うエース。
脳裏に映るのは、あの一ページ。どうも最近あの一ページがちらついて仕方が無い。運命は刻一刻と過ぎているとでも言いたいのか?
拝啓ななちゃん。
エースが仲間になりました。創造通りのイケメンです。しかし、あまり好きくないです。乙女の頬を力一杯殴ってきたからです。さて、この先どうなるでしょう。エース見たかったら、ぜひ来てください。むしろ、持って帰って下さい。PS.ベン様は、お元気ですか?[ 133/350 ][*prev] [next#]
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