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赤髪のイメージがまた崩れた。浜に戻ると何やら赤髪海賊団の皆が騒いでる。


「見つかったか!?まだか!?まだなのか!?」

「お頭落ち着けよ、白ひげんとこの奴が付いてるんだろ?」


肉をくわえてるデブな船員が赤髪を慰めている。何だったっけ、あの人の名前。


「付いてるって、女だぞ!?お前ら何はぐれてんだよ!」


赤髪は申し訳なさそうに頭を下げていたレッドたちに噛み付いた。

あ、何か今、馬鹿にされた?女だからって馬鹿にされた?

胸に何かが引っ掛かった気がする。

悔しい。


「ちょっと待ってくれよ。First nameは確かに女だが、そんじょそこらの奴に負けたりしねー」


レッドが赤髪を見据えて言う。


「そーだそーだ!てめぇ、First nameを女だからって馬鹿にすんじゃねぇよ!あいつは強い!」


今にも掴み掛かりそうなイエローの肩をグリーンが押さえる。


「イエロー落ち着きなよ。赤髪、自分の女を心配するのは分かるけど。あまり僕らの家族を……妹を馬鹿にしたこと言わないで下さい」


真剣なグリーンの目差しに赤髪は目を伏せた。


「すまない、口が過ぎた」

「ほんとだよ、馬鹿」

「えっ!?」


突如、腕を組みし仁王立ちして登場したナナちゃんに一同驚愕。

私も隣にいたはずのナナちゃんが忽然と姿がなくなり驚愕した。


「First nameちゃん、めっちゃ強かったんだからね」


お前が威張ることじゃねーだろがと思いながらも私も皆のところに向かう。


「ナナ、また絡まれたのか」

「う」


ベンが呆れてる。やっぱり、しょっちゅうなんじゃん。


「レッド、イエロー、グリーン」

「First name!」


振り返ろうとした三人の背中に突っ込んだ。


「うわっ!」


手をいっぱいに伸ばして、ぎゅうっと抱き付く。


「どうした?」

「痛てぇよ、その突っ込む癖なおせ!」

「First nameちゃん、大丈夫だった?」


レッド、イエロー、グリーン、私のこと強いって言ってくれた。でも、きっと、心配もしてくれた。


「もー、お兄ちゃん大好きだぁああああ!」


信頼してくれる人、心配してくれる人、そんな人ができて幸せを実感する。


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