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それは突然だった。光出した彼の身体に私は声を上げて泣きじゃくる。「行かないで」などと可笑しなことを叫びながら。
光が消えた先には……。
「あんり?」
「First name、どうやら私は進化したらしい」
「……あんり、もふもふ倍増たね!大っきいね!すごいすごい!」
「……あぁ」
首回りに両手一杯に抱き付いてきた少女をグラエナとなったアンリは苦笑しながら少女の頬に擦り寄った。
「ねぇ、あんり」
「何だ?」
背中に乗っても良い?
あぁ、君はそんなことを言うだろうと思っていたさ。
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