浮竹と京楽に檜佐木




「浮竹隊長、宜しいでしょうか」
「京楽もいるが良いのか」
「お二方に…」
「なんだろうね、檜佐木くん」


「六車隊長、九番隊の六車隊長を御存じでしょうか」
「やっぱりね」

「そうだな…機密事項だとしたら」
「それは…」
「調べるんじゃないの、この子は」
「そうだな」


「憧れて死神になりました」
「だろうね、その刺青は知っているよ、懐かしいなぁ」
「あぁ、今はいない」


「僕らにも分からないんだよ。ただ、巻き込まれたんだ彼らは」
「彼ら…」
「あぁ、君だけじゃないさ。彼らの行方を求めているのは」
「そうだな…ただ」

「ただ?」
「あの子達が簡単にやられる訳は無いさ」
「やられる?」

「いずれ分かるさ。今は力を蓄えるんだ」
「そうだよ。いつか会えるよ」
「そうだな」

「京楽隊長…」
「僕もね失ったんだよ。彼と一緒に」
「京楽」


「浮竹、まだ分からないけど…ね」
「あぁ」

「申し訳ありませんでした。隊長の気持ちも知らずに…」
「気にしないで」


「良かったら、三人だけで御茶会をしようか」
「良い提案だね」
「悪いと思うならおじさんの昔話を聞いてやってくれ。勿論、他言無用だ」
「浮竹隊長っ」
「それじゃ、また今度ね」
「ありがとうございますっ」


「喜ぶべきか悲しむべきか」
「分からないよ、ただ喜んで話をしてあげれば良いんじゃないかな」
「そうだな」




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