雑記 | ナノ



キセキと無冠
2013/01/03 01:47

キセキ家と無冠家

!一軒家借りて同居してるキセキとお隣さんの同居無冠

*引っ越してきたよ
「お隣さんに引っ越してくるみたいですね」
「ずっと空家だっただろあそこ。ついに誰か越してくんのか」
「良い人だといいっスね!」
「引越しそばくれるかな〜」
「お前はまた食べることしか考えてないな……。まずは挨拶をきちんとするべきなのだよ。紫原、もしそばを頂いてもまずはきちんと挨拶をしろ」
「は〜いお母さん」
「誰がお母さんなのだよ!」
「お母さん、誰か来ました、ぴんぽんが鳴ってます。お隣さんじゃないですか」
「誰がお母さんなのだよ!」
「おい、早く出ろよばばあ」
「青峰、貴様ぁ」
「ちょっと、ぴんぽんめっちゃ鳴ってるっスよ!?気の短い隣人さんっスね……」
「早く出てよみどちんママ〜」
「お待たせするのは良くありませんよ」
「うわ、ドア叩きだしたっス!こわい!」
「あーわかったのだよ!はいはい、どちらさまですか!」
「出るのおっせぇんだよ、クソが!」
「うわぁ」
「うわぁ……」
「最悪っスね」
「あんだてめぇ」
「引越しそば持ってきた隣人に向かってその口のきき方かぁ? 全くキセキは随分お行儀がいいなぁ」
「なんで花宮さんがここにいるんですか……」
「おー、黒子。オレもいるぞ」
「あれ、木吉先輩」
「あ、鉄心だ」
「げー、木吉」
「この人たちって、無冠っスよね。なんで二人がここに……」
「やだ〜、私たちもいるわよ!」
「あ、おかまだ!」
「おかまだ!生のおかまだ!」
「すげぇ、生おかま初めて見たぞ!」
「わ〜おかまだ生だ〜!!」
「うっるせぇなしばくぞ、ガキども!」
「おかまが怒った……」
「怖い……」
「やぁ、待ってたよレオ」
「征ちゃん!ああん今日もかわいい!」
「赤司―!来たよー!今日からよろしくな」
「あ、洛山の人だ」
「ドリブル指三本の人だ」
「赤司君、どういうことですか?」
「彼等がボクがいないのが寂しいって言い出してね。それなら隣の家が空いてるから来ないかって誘ったんだ」
「え、それで京都から引っ越して来ちゃったの?」
「だって征ちゃんったら夢見がちで中二だから離れてるのが心配で心配で……」
「赤司がいた方が楽しいし、キセキと隣なら楽しそうだしな!」
「おー、そういうことだ。よろしくな、黒子、紫原」
「よろしくなんかしねーし」
「木吉先輩がいるなら心強いです。ただし花宮は帰れ」
「ああ?」
「ちょっといきなりけんかしないでよ」
「黒子っちが敵意をむき出しにするなんてレアっスよ!怒ってる黒子っち凛々しい!抱いて!」
「うわー引くわぁ……」



*大掃除するよ
「悪いな、こちらの大掃除を手伝ってもらって」
「良いのよ〜。どうせあっちは越してきたばかりで掃除するところも特にないんだし」
「では分担を決めるのだよ。青峰と黄瀬は二階、紫原と葉山と赤司は買い出し、木吉は表の落ち葉掃き、根部谷とオレは水回りと居間。黒子と花宮は仏間を頼むのだよ」
「おう!行くぜ黄瀬!」
「言っとくけどお前ら遊んだら一週間晩飯抜きだからな」
「お、おう……」
「……なんで麻呂眉毛とボクなんですか」
「ああ?なんか言いましたか黒子クン」
「何も言ってません、耳鼻科行ってください麻呂眉毛」
「ああもう、お前らケンカすんなって」

・・・

「さっさと終わらせてみんなの手伝いに行きましょう」
「自分の持ち分終わらせたらそれでおしまいだろうよ。これだからいい子ちゃんは」
「……他人の家の大掃除手伝いに来てる時点で君も結構いい子ちゃんだと思いますけど」
「ばかなこと言うんじゃねぇよ、オレはただ赤司に脅されて」
「へぇ!あの悪童でも赤司君が怖いんですか!へぇ!!」
「お前ほんっと性格悪いよな……生き生きしてんじゃねぇよ」
「はは、君には言われたくありませんよ、ハハ」
「……」
「……」
「花宮さんと同じ空間で息をするのが不快なのでとっとと終わらせましょう」
「ああ、全く同意だ」
「……」
「……」
「ちょっと、さっきからボクの頭の上に埃落とすのやめてもらえますか」
「ああ?なんだお前そこにいたのか。小さいし影薄いから気が付かなかったわ、悪い悪い(笑)」
「イラァ」
「電気のかさの埃落とさなきゃなんねぇから仕方ないだろうがよぉ。ちょっと我慢しろよ、おちびちゃん」
「……じゃあボクは雑巾掛けしますね!」
「ああ、そうやって地べたに這いつくばってるのがお似合いだよ」
「……うわあ、てがすべりましたー」
「ぎゃ!てめぇ……今わざと雑巾こっちに飛ばしただろう!?」
「手が滑りました、すみません」
「てめぇ……痛い目見ないと分かんないらしいな」
「試合以外でもラフプレイですか?さすが腐ってらっしゃる」
「もう二度と生意気な口きけなくしてやるからな」
「はたき構えられても全く怖くありませんね」
「お前……ほうきとちりとりの二刀流は卑怯だぞ!」
「ふん、それならその頭の上にのってる雑巾も使えばいいじゃないですか」
「てめぇ……」
「眠れ、悪童の王よ」
「……なんだその台詞。だっせぇ」
「お前ら何をしている」
「ひっ」
「あ、赤司君」
「テツヤ、掃除が全然終わっていないように見えるが気のせいか?」
「え、あ、えーと」
「こいつがふざけるから全然おわんねーんだよ」
「ふーん……。ああそうだ、花宮。一つ良いことを教えてやろう」
「なんだ」
「さっきの眠れって台詞、あれ僕のだから」
「へ」
「お前ら、二人とも飯抜きだ。表で反省してろ」
「「!!!」」




prev | next


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -