あとがき(短編「手放せるもの」)


副題が「自由はもちろん金で買えるものではない。だが、金のために売り払うことは出来る。/魯迅」だったんですよね。
自由とお金の対比ですよね。どちらの方が大事とかではなくて状況に応じて如何にどちらが自分にとって必要で、且つその選択をするために思考できるか、っていう。

そう考えた時に、じゃあここまで利己的に論理的にっていう人間は誰だろうって観月しか出てこなかったんですよね。
作品を読んで頂けた方なら分かると思いますが、あの話は「人それぞれ何に重きを置くか違っている」という所がキーなので観月みたいに利己的な人間が敢えて損と思える様なことをする(=愛してるから)ことが何より大切でした。

だからデータマンの中でも1番損得勘定が強い、他の誰でもない観月を選んだんだろうな、と後から思います。思いついた時はただの直感でしたけど。直感侮れぬ……。


あれ、最初はもっと甘々な夢で書くつもりだったんですよ。
大まかな流れだけ言いますけど、主人公の為に時間をほぼ費やして周りから疑問に思われて好きだからですよっていう。
まぁ全然筆が進みませんでしたわ笑

試しに別れ話から始めてみたら、まぁサラサラ書ける。
わたしゃ一生甘夢書けへん呪いでもかけられとんのか。

本当は別れるつもりだったんですけど流石に企画サイトさんに提出するものなのに、こてんぱんに別れてもなぁって思ってギリギリのところで別れずに済みました。
強引な終わり方でしたけどね笑

あの終わり方も観月だから出来たことだと思います。
だって観月は詰め甘いイメージあるから笑

あれ?観月の悪口言って終わりになってしまう……?
観月好きだよ!!石.田.彰だし!!



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