悠久の丘で
top about main link index
Menu>>>
name /
トリコ /
APH /
other /
stale /
Odai:L/
Odai:S /
project /
MainTop
紅い賢者の戯れ
親が死んだ。AKUMAに果敢にも向かって行って、だ。
俺だったら、殺せたのに。
血の海の中で、俺は初めて戦う、という事を知った。
カラダが熱い。変に内側から熱を持って、だんだんと大きくなる。
*
カラダに染み付いた甘ったるい香の臭い。
これだけ染み付かせるにはどれだけの量を焚き染めたのか、と眉を寄せると、クリスが此方を向いた。
仕方がないからベッドに寝かせて、俺は立っている。
「…熱が、変だ…ッ」
吐息がすでに熱い。
頬に朱がさして、体全体がほんのりと桜色になっている。
大きなルビーに涙が溜まり、熱に犯されて不安げにこちらを見る。
「…あー、分かったかそんな瞳でこっちを見んな」
柄にもなく、その視線に飲まれそうになって顔の前で手を左右に振った。
「いいか、先聞いておくぞ」
媚薬に犯されたクリス。まだ6歳の身に快楽なんて重すぎるだけで、イっても精液が出る訳じゃない。まだカラダは作られている途中だ。
クリスが気だるげに、そして不安そうに見てくる。
この辺りは獣じゃない。獣なら威嚇して牙を剥いているだろうから。
ただの――、愛しい愛しい我が同胞だ。
「その熱は媚薬によるモノで…」
しかも性質が悪い。
「消したいのか、我慢するのか、どちらにする」
「…ぁッ、消した…い」
布でもズレたのか、クリスの口からは歳不相応な矯声が流れ出る。
「痛みは凄くあるぞ」
育った男に挿れたって、裂けるんだ。
こんなに小さなクリスに挿れて痛みが無いわけがない。裂けるだけじゃなく、壊してしまうかもしれない。
「…いい、熱いのは…ッ、やだァ…」
「…本当に、良いのか」
「良いって言ってるだろッ」
頭が正常に働いてないのだろうか。
「途中で止めろと言われても止めないぞ」
「…ぁ、クロス早く…ッ」
ドクン、と心臓が波打つ。
汗で綺麗な細い銀糸は額に張り付いて、ルビーは涙と一緒に零れ落ちそうで、色の白い肌は無理やり叩き起こされた快楽のせいで赤く染まり、手は空をつかむ。
「…ったく」
壊さないように、壊さないように。
「しかたねェな…」
ギシリ、とベッドがきしんだ音を立てた。
「本当は女しか相手しないつもりだったんだが」
ぺっとりと額に張り付いた銀糸に手を入れ、張り付いた分を取ってやる。
「今回はそうも言ってられねェようだしな」
「…ンっ」
クリスが唇をかんだ。
「ほら、噛むな。せっかく綺麗なんだ、そのままでいろ」
それを、手袋をはずした指を口に入れ込んで噛むのを止めさせる。
団服の前合わせを開くと、引き裂かれたTシャツの残骸。
「…これ、奴にやられたのか」
「…どれだ」
「この、Tシャツ。もっとも服の役目なんて果たしてないけどな」
あぁ…、とクリスは目を伏せた。
「何であいつ、今回はあんなに気が立ってたんだろうな」
噛む事を諦めたようだから、唇から指を離した。
「…気が立ってた?」
「そうでもないかぎり、俺にこんな事するなんて考えられないだろう?」
何を当たり前な、という顔をしている。
当たり前なものか。お前は自分の価値を、容姿を、知らないんだ、きっと。
「馬鹿なこと言うな」
気が立ってたくらいで男女以上の過ちを犯す馬鹿が、どこにいる。
「…何か言われなかったのか」
「何かって…?」
いくら掻き上げてやってもすぐに銀糸が額に張り付いてしまう。
繰り返し掻き上げてやっていたら、知らず知らずのうちに女にするように優しくしていた。
「これを破かれて、こんなにされた時」
時と場合によっては、こんな風にびりびりに破かれた服すらも人の欲望をこれでもかってくらいに、煽ってくれる。
クリスの視線が俺からそれた。
きっと思い出してるんだろう。人間ってのは思い出すときに斜め上を見る癖が大抵ある。
「…犯すとか…、壊れるとか、挿れるとか…?」
完全に、じゃねェですか。
「…意味知ってるか?」
「壊す、なら」
やっぱり6歳児には早い言葉だったのか。
ただこの場合壊されるのは間違いなくお前だぞ、クリス。
「あー…、もう」
コイツ本当に。
「お前可愛いなァ、クリス」
素直で、スレてない。
ふいにすっごく抱きしめたくなった。
だけどできねェから、額に口付ける。
「…っ、クロス!?」
「お前がいると、俺がちゃんと此処にいるんだって、わかるわ」
「…ぁっ、それ以上…、触るな」
「…熱、上がってきたな。辛いのか?」
ほとんど上半身は裸に近い。白い裸体がまぶしいくらいだ。
クリスの肌は熱くて、突起が紅くなって勃っていた。
目を細めて微笑む。
「ここ、気持ちいいだろ」
形良く伸びた爪の先で突起を転がすと、クリスの顔が歪んだ。
「…っン」
「言ったろ、唇噛むなって」
懲りもせずまたもや唇を噛んだから、空いているほうの手の指を口内へ挿しいれた。
歪む顔がイイ。誘われているようで、煽られているようで、ドキドキする。
「ほら、クリス」
胸から一旦手を離し、そのまま脇腹を通って手がズボンへと移動する。その頃にはすでにイきそうな顔をしているクリスに俺の声は届いているのか。
「下も脱ぐぞ」
「…やァっ」
「やだ、じゃねぇだろうが。自分の状況分かってるのか?」
抗議の声もなんのその。
ちょっと体を浮かして、ボタンを外した。そのまま脚の先方向へと引っ張れば、やはり白い生脚と小さな性器。
「やだッ! クロスやめ…」
「言っただろう」
これを見越して最初に言っておいたのだ。
「途中でタンマはなしだ」
この先何をされるのか分からない恐怖感からか、ピョコン、と可愛らしく勃ちあがったクリスは震える。
「なんだ、怖いのか?」
「…そういうわけじャ、ないっ!」
「ふーん、あっそう」
強気をまだ見せるクリスにどうしてもイタズラしたくなって、クリスを握り締めた。
最初は柔らかく、ソフトにタッチ。
だんだん強弱をつけて、揉む。
「…ッあ」
この歳ではまだ精子はできていない。
「っは、お前本当に誘ってるように見えるぞ」
手に、透明の液体が絡まる。
それが掌で暖められて、クリスに触れて、耳を塞ぎたくなるような水音を奏でる。
そうしていると、完璧にクリスがそそり立った。
「…おー」
こんなに年齢の離れた相手を抱くなんて、そうそうない。
「クリスの歳でも、一応勃起するんだな」
「ァあっ、…ん、ふ、ぅ」
言葉で詰ればその分、カラダが敏感になっていくらしい。だんだん限界が近くなっているのが分かる。
「ク、ロス…?」
「どうした?」
「もっ…」
目に涙が浮かんでいる。
「もぅ…ッ」
「イきたい?」
言葉も知らないだろうに、頷く。
「ならイかせてやる…」
握っていた手を離して、口に含む。
クリスの瞳が信じられないものでも見るように見開くのを視界の端に捕らえたが、それだけで、鈴口を舌で刺激し竿の裏側を舐め上げる。
カラダを弓なりにさせ、快楽に耐えるためであろうか髪をつかまれる。
その仕草がかわいくて、早めに辛いことは終わらせてやる事にした。
チュウ、と口をすぼめて吸う。
クリスは、その年頃の少年が上げるには艶かし過ぎる嬌声を上げて、口内に透明な性を放った。
*
カラダが熱い。熱いのはきっとアイツの乱れた姿を見たからで、それは俺がイかせてやったからで、どうしようもないのだがそのままにしておいた。
流石に6歳の餓鬼に突っ込むわけにもいかない。
クリスはそんな苦悩も知らずにベッドで寝ている。
きっと、あれだけ性を放てば薬も抜けるだろう。
「…明日の朝、か」
残されていく小さな少女を思った。
そして、その少女を残していく少年のことを思った。
「…どうしようもねェなぁ、大人ってのは」
汚くなるだけなって、綺麗な少年をも汚くしようと魔の手を伸ばして。
銀色の髪を撫でてやるとその手にすりついてくる。
「…クリス、リナリーの事は一応面倒見ておいてやる」
お前がそう、望んだから。
信じたくないお前が、そう、願ったのだから。
だから、早く帰っておいで。
<<<