悠久の丘で
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183 世界中を敵にまわしても構わない。私の側を離れるな。
そう、言いたかったのだと思う。
「世界中を敵にまわしても構わない。私の側を離れるな」
現実的には、あれを前にしたら言えなくなった。
あの紅い目で見られれば、何も言えなくなった。
それでいいのだ。
どうせお前は、閉じ込めてしまえば、その美しい羽根を掻き毟って死んでしまうだろう。
私は美しい籠の鳥よりも、お前が欲しいのだ。
今此処で無理強いして殺す事もあるまい。
ため息でブーケが作れそうだった。
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