悠久の丘で
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24 血となってからだを巡り、肉となって身を守る
知ってるよ、お前はいつでもそうだ。
『誰がてめェなんか殺すか馬鹿!』
口が悪いんだよ、まったく。本当は泣きそうで、こらえていて、照れ隠しと違わなくたってさ。
言ってるじゃんか。
お前以外の誰かに殺されるなら。
「いいから殺せ。…いや」
死にたいわけじゃ、ない。
「殺して、ください、か」
できれば生きていたい。
お前は綺麗だし、可愛いし。
『…お前なんか嫌いだ! どうして俺にそんな事いうんだよ、殺せると思ってんのか、ティキっ!』
お前、だからだぜ。分かってないだろ。
ニィ、と微笑んで、でも、自信は無いが綺麗に、できるように、微笑んで。
「言ってるだろ、オレはお前以外に殺されたくないんだ」
あぁ、なんて我侭。
オレのせいで泣いてるって言うのに、冷たい奴。
怒りやすいと思ったら、泣き虫だし。
男だし、敵だし。
感度いいし。
強いし。
もう、全部含めて 大好き
だから『殺し』て。
血となってからだを巡り、肉となって身を守れるように。
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