「これでいいの?」
普段はサッカー部の練習に休日までも
返上し、二人で居られることもあまり無かった
が、やっとの水入らずに私は酷く
喜んだ。
「うん」
背中に回る手、少し恥ずかしそうな
秋の顔はほんのり赤く染まっていた。
「このまま二人で溶けたい・・・な」
「・・・うん」
温かい。
人はこんなに温かいんだ。
こうしているとサッカー部の彼らに嫉妬して
いたのが馬鹿らしくなる。
「秋」
「なあに」
「ずっとこうしてて」
「うん」
「ずっと、ずっとね」
温める
企画おんなのこに提出させていただきました。
ありがとうございました。