は、どちらのものともつかぬ吐息が
すっかり空気の甘くなった暗い部屋に
吐き出された。

行為は終わったというのにディランは私の
上から退く様子はない。
アイガードの外された彼は新鮮で、
柔らかい髪が首筋を撫でた。

「・・・ん、ディラン・・・やめ、」

彼の指先は艶かしく私の体を撫でる。
まだ飽き足らないのか、
ただ今の私にはそれに答えるだけの体力は
残されていなかった。

「ねえ、もう一回」

「無理、腰痛いから・・・あっ」

首から胸元、腹を伝って下肢へ、
彼の熱い下が降りてくる。

「はぁ、あ、あっディラ、ン・・・」

顔を上げる様子がない。
普段の彼とは違って、吐かれる息とシーツの
音しか立てない。

「ん、んんんんん!」

ついに先ほどまで彼のものが突き入れ
られていた場所に舌が届いた。

「やあ・・・やめ、ふあああぁあああ」

過敏に反応した体はすぐに達した。

ゆっくりと顔を上げた彼の瞳は
未だ冷め遣らぬ熱を孕んでいた。



艶々と光る眼球


「まだ、できるよね」












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ありがとうございました。




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