■ 可愛い子



そんな事を考えながら口元を袖で拭く。


あーあ、布団の上が大変な事に。
あ、すいません拭いて頂いて。
凄いですね、忍って気が利くんですね。
万能ですね。

ていうかその手拭い、今どっから出しました?
手にパッて出てきたようにしか見えなかったんですが。


布団の濡れた部分を拭き、新しい物に替えるのに寒さを感じないほど素早く小太郎は取り替えると、若干、晃樹を見て悩む。

どうやって飲まそうか考えているのだが、晃樹がそんな事を分かるはずがない。

仕方なく無意識に傾げられていた小太郎の首に合わせ、こてりと首を傾げたのだが、ただ単に小太郎の意識がほんわかした方向に旅立っただけで終わってしまう。


ほんと可愛いなこの子供、何コレ。
そうそう居ないよこんな可愛い子。
見目も良いんだけど、中身がさ、良い子なんだよ。
ヤバいこんな子供欲しい、いや忍が子供授かっちゃ駄目なんだけど。
あああでも欲しいこの子。
首傾げてさ、何? 真似したのか? 自分の?
うわほんと可愛い。
さっきも粥あげる時、凄い可愛いかったし。
鳥の雛みたいで。


なんて事を風魔が考えたかどうかは謎だが、とりあえずそこで、はて? と思い付く。


そうか。

雛の餌やりみたいにすれば良いのか。


 

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