上一、R-18ほどではないけどちょっとエロ注意
3万打リクエストその3
マヨ様から上一の初エッチに邪魔が入るシチュ



















上条の節くれだった指が一方通行の白い肌の上を這う。
「いい…の、か?」
「…ン、やったことねェけど…上条なら、イイ…」
2つの唇が重なる。珍しく一方通行からの甘噛みするようなくすぐったいキスだった。そのまま舌を絡め合って密着していると、それだけで身体中が熱を帯びていく。
「アクセラ、レータ…」
ほんのり汗の匂いのする白い首筋に上条は顔を押し付けた。一瞬、肩が跳ねたのが分かってそれがたまらなく愛おしい。
「かみ、……ッ…」
一方通行の手が上条の背中に回る―――より、先にドアを勢いよく空ける大きな音がした。


「こんにちは!ってミサ…はっ、これがネットワークで話題のカミイチなのねってミサカはミサカは納得してみたり!!」


そこから飛び出してきたのは元気にアホ毛を揺らす女の子だった。聞き慣れた声に動揺を隠せない2人が目を見開いて即座に距離を取る。気まずい空気に気付いているのかいないのか、打ち止めがぴょんっと小さくジャンプをして回れ右をした。
「ごめんね、もう行くから楽しんで!ってミサカはミサカは20000号のアドバイス通りにこの場を立ち去って…―――」
明るい声がフェードアウトしていき、合い鍵もないはずなのにドアのロックがかかった音がする。どうやら能力を使ったようだ。上条が確認しに行くと、しっかりと閉まっていた。
ここで中断するのかと思いきや、珍しく積極的な一方通行が壁に寄りかかったまま両手で上条を抱きしめた。どちらともなくキスをして近距離で見つめ合う。上条の手がさっきと同じように一方通行の腹から胸を撫でる。
「ンっ…くすぐっ、てェ…」
「我慢しろって…」
既に反応し始めている突起を摘むと色付いた声が漏れる。今まで触れられることすらほとんどなかった一方通行の身体は面白い程に敏感で子供のようだった。それを汚そうとしている背徳を感じる一方で、背中に静電気でも走るような―――


「上やーん、声聞こえてますにゃー」


一方通行の背後から手で壁を叩くような衝撃と音がする。2人の血の気が引いたのは言うまでもない。声の主は共通の知り合いで性格的に厄介な人物だったのだ。無言で振り返った一方通行は左手を自分の首もとにある電極へ、右手を壁へ、それぞれ手を伸ばす。
ピッ、……ピッ、と。
スイッチを入れて切るという単純で短い動作のあとに隣の部屋から絶叫が聞こえた。
「う、ぐっ…ァァァあああああッ!?」
何をしたのかは分からないが、隣人の断末魔にも似たそれを聞いてさっきとは違う意味で背中に静電気が走り抜ける上条。原因を作った白い悪魔は再びブルーがかった瞳を覗いて、

「……場所、変えねェ…?」

そう言って理性をぶち殺す照れた笑みを浮かべたのだった。




夜になればネオンが輝くのであろう路地裏に日が沈みかけている時間から入り込んだ高校生は、適当なホテルのロビーにいた。チェックインを済ませて、いよいよ本番まで秒刻みになっていたとき、目の前に小綺麗な顔のホストが現れた。上条はそう思った。しかし、一方通行は。


「垣、根…何でテメェがここにいるンだよ…!」
「お仕事、かな。そっちはこれからお楽しみか?」


ニヤついている垣根を内心ぶっ飛ばしたい気持ちでいっぱいになる一方通行は、上条というストッパーのおかげでどうにか正気を保っていた。険悪だった雰囲気がプツンと途切れて革靴が絨毯を踏む音が響きだす。どうやら垣根にも用があるらしく、一方通行の耳元で何かを囁いたあとすぐに外へと出て行ってしまった。
「あの人、お前の知り合いだよな?何て言ってたんだよ」
「し、知るか!さっさと行くぞッ…!」
一方通行は頬を薄ピンクに染めていたが、言いたくないなら仕方ないと、上条はあっさり諦めた。垣根の言った言葉に翻弄される人物の気も知らないで。
(お、俺には分かンねェけど…ヤってるときって声…出しまくった方がイイのか…?上条もそっちの方が好きなのか…!?)
何も知らない上条は部屋に入って息を飲む。

「うわ、ひっろ…!」

このホテルで1番良い部屋を借りたのだから当然と言えば当然なのだが、万年貧乏学生には後ずさりしてしまうくらいに豪華な部屋だった。当然、ベッドも上条の部屋にあるものとは比べものにならないほどふかふかだ。
「上条…そのォ……はや、く…」
既にふわふわの布団に腰を沈めていた一方通行は隣に来るように手で促す。それに従った上条の手で腰、背中、後頭部の順にベッドへと倒れていき、我慢していた分を埋め合わせるように舌を絡め合った。




その頃、同じ部屋のクローゼットの中。




『こちらスネーク、とミサカはネットワークに問いかけます。目標カミイチはようやく行為に及ぶ模様、とミサカは平常心を装いつつ実況します。…ッ!!上条がセロリが服に手を忍ばせました、とミサカは―――』




20120429SUN


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