もしもし、なまえです。あの、ティモッテオ・・・ええ、そうお義父様。お義父様の携帯に電話しても繋がらなくて。まあ、会議だったのね。ごめんなさい。繋いで頂ける?ありがとう。・・・もしもし?ああ、なまえです。会議だって知らなくて携帯にショートメッセージも留守電も残してしまって。急ぎ、というか、ずっとお待たせしてしまったから、早くお知らせした方が良いからしと思ったんです。お誘い頂いたナターレのお食事会なんですが、ザンザスさんが仕事で都合がつかないんです。だから、その日のお昼のオペラも・・・ごめんなさい。せっかくチケットを取って頂いたのに。私?私は大丈夫です。屋敷にはルッスーリアもベルもいるので。皆は揃わないけれども、ナターレの日は居る人間だけで楽しもうと思います。去年も一昨年も伺えなかったから、今年こそはと思ったんですけど、やっぱり、ザンザスさんの仕事も忙しいし、彼がいないのに私だけお邪魔するのは申し訳なくて。・・・ありがとうございます。え?まあ・・・そうなんですね。きっと立派なツリーだと思います。素敵ですね。機会があれば、お屋敷からツリーが出されてしまう前に見に行きたいです。モミの木ですか?いえ、この屋敷には多分ないんじゃないかしら・・・。でも、この間ルッスーリアとリースを作ったんです。この屋敷にモミの木が、ツリーがあれば雰囲気は変わるかもしれませんね。ああ、ありがとうございます。ザンザスにモミの木を頂いても良いか聞いてみます。必要があれば、連絡しますね。では、また。・・・あら、ルッスーリア。聞こえてた?そうよね、扉を開け放していたものね。
そう、お断りの電話したの。11月の頭から誘われてて、ずっと1ヵ月も私、返事を返せなかったから。だって、ザンザスにこの手の話をすると機嫌が悪くなるんだもの。前よりかは大分ましだけれども。お義父様も、やっぱりか、って感じだった。行ってあげたら喜ぶんじゃないかしら、と思うけども、わからないわね。ザンザスにしか感じ取れない何かがあるかもしれないし。今年はベルがいるから、ノーガールズトークかしら。ふふ、後で何を作るか決めましょう。うん、また来てね。


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