柳の精

柳の精は柳の木の化身を指す。人に化け家族となりある時自身が切り倒されそうになるが誰の手でも倒れず最期に愛する家族に自分を切り倒させるという話がある。そして家族などは関係なく復讐と執念の話もある。ある晩、柳の精がきこりの元に現れ明日切るはずの柳を切らないで欲しいと懇願するが、男は取り合わず翌日その柳の巨木を切り倒した。その夜寝入ったきこり達の前に柳の精が現れ、男の仲間の舌を吸い取り殺していく、男は柳の精を切りつけ逃げ出した。それから50年経ち爺になった男はいろりにあたり向かいの娘にぽつぽつこれを話していたが、暫くして経つとそこに娘はおらず爺は恍惚とした表情で舌を抜かれて死んでいた。この百鬼夜行に参加する柳の精は少なくとも前者の二つのような家族や素直さは無いでしょう、舌を抜かれるようなことがないようお気をつけて

「挨拶も馴れ合いもする気は無え、…急に前いたとこから大将に連れて来られた、…いっ…、んだよこの糞共。枝引っ張んな、気色悪ぃ、僕に触んな近寄んなクソが、死ね、吐き気がする。全員一人ずつ舌引っこ抜いてくびり殺してやるやる」

Actor:冴える

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テーマ「人外ファンタジー」
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