蛇女房

ある男が山で蛇を助けた。その後男の元に娘が訪れ、娘の求婚から二人は夫婦になった。夫婦は子を授かるが、子を産む際娘は呼ぶまで部屋に入らない様男に言いつけた。しかし男は赤ん坊の泣き声に思わず扉を開けてしまった。すると部屋では大蛇が赤ん坊の周りにとぐろを巻き顔をちろちろと舐めていた、娘は実は男に助けられた池に住む蛇で、知られたら一緒に居られないと言って去ってしまった。ただ子供が乳を恋しがったらしゃぶらせるようにと美しい水晶を残していった。子供はすくすく育ったがその水晶は噂になり、ある日殿様に取り上げられてしまう。途方に暮れた男が池に向かうと子供の泣き声に反応して娘が現れ、男にまた水晶を与えた。しかし程なくしてその水晶も殿様に取り上げられた。事の次第を娘に話すとその水晶が自分の目玉だったのだと娘は男に教えた。惨い事をと泣く男に娘は、愛する夫や子供を悲しませる者は許さないと男に高台へ逃げるよう告げたと思えば大蛇に戻り池に潜った。男が山を登り見た景色は膨れ上がった池の水が城を飲み込む様子だった。
この百鬼夜行に参加する蛇女房は穏やか(?)ではありますですがあまり怒らせれば逸話同様災難が降りかかるかもしれません

「ハジメマシテ…っていうのも面倒くさいな。嗚呼、もうやる目玉もねえよ、用がないならさっさと帰れ。泣き喚こうと何だろうと知ったこっちゃない。あんまり騒ぐんなら、誰であれ沈めるぞ。…あ?誰がママだコラ」

Actor:冴える蛇

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