錆び付いた籠を壊したならまた羽ばたけると思っていた

藍色の空の下で交わした誓約を憶えていますか

銀の小鳥がさめざめと泣いている

喉の奥に水晶の欠片が突き刺さる

月の兎に手を振った。「今からそちらにいきますよ」、と

おやすみさえ言わなかった茨姫

暖炉の灰の中から見つけた救い

オルゴールの螺子を巻く貴女の白く細い指先

硝子の階段に忘れた記憶の中で、私はあなたに恋をしていた

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