錆び付いた籠を壊したならまた羽ばたけると思っていた 藍色の空の下で交わした誓約を憶えていますか 銀の小鳥がさめざめと泣いている 喉の奥に水晶の欠片が突き刺さる 月の兎に手を振った。「今からそちらにいきますよ」、と おやすみさえ言わなかった茨姫 暖炉の灰の中から見つけた救い オルゴールの螺子を巻く貴女の白く細い指先 硝子の階段に忘れた記憶の中で、私はあなたに恋をしていた 錆び付いた籠を壊したならまた羽ばたけると思っていた/藍色の空の下で交わした誓約を憶えていますか/銀の小鳥がさめざめと泣いている/喉の奥に水晶の欠片が突き刺さる/月の兎に手を振った。「今からそちらにいきますよ」、と/おやすみさえ言わなかった茨姫/暖炉の灰の中から見つけた救い/オルゴールの螺子を巻く貴女の白く細い指先/硝子の階段に忘れた記憶の中で、私はあなたに恋をしていた/(C)コペルニクス的転回 人気急上昇中のBL小説BL小説 BLove - ナノ -