クラケンの素性

《ネタバレ》



クラケンは神と人間との間に生まれた子供、即ち半神である。父親は海の神ポセイドン。


神様ルールで人間との夫婦関係やその子供は認められていない。理由としては人間というレベルの低い者と付き合う事で神の威厳や地位を下げるから。神としての品格が問われる為、禁忌とされている。


そんなルールがある中で生まれたクラケンは父親からは自分の子供でないと否定され、母親からは人間離れした能力を持つ彼を恐れ、海に捨てられる。

流石に可哀想だと思った父親に拾われ、誰も近付かないような深い深い深海へ半永久的に閉じ込められ、寂しい幼少期を過ごした。

深海自体に結界が張られていた為、上へ上がる事は出来なかった。

クラケンが幽閉されている間、父親は顔を見せる事がなく、食事は持ってきてくれる事もなかったため自給自足。

そんな状況でも彼は父親や母親を憎む事はなかった。彼にとって親は神と同じように絶対的存在であったから。親の為す事は全て正しいのだと思えていた。

そういう点ではクラケンは普通の子供と何ら変わりはなかった。

しかし、あるキッカケでクラケンは世界に名を轟かすモンスターへと変わる事となる。





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