バベルの残骸

《住民》



バベルの悲劇後、僅かに生き残ったアンドロイド達の事。彼等は街が死んでも尚、そこから離れず留まっている。

中にはバベルが誇る造形能力に長けたものもいる。しかし、彼等は静かに生きる事を望み、人間との接触は好まない。


製造番号り-寅-三五○七○○一
(通称 駐禁男)

「駐禁だって言ってんだろうが!人間って奴は定めたルールを守らないから嫌いだ!」


バベルの残骸。キリングドールをベースにして造られた道路整備員型のアンドロイド。

元々はちゃんとした頭を持っていたが、バベルの悲劇によって無くした。それ以来、頭部は一眼カメラ付きの切符機となっている。

また頭を失った影響か少し馬鹿になっている。やたらヒステリックに駐禁駐禁駐禁と叫んでいたりする。

道路標識をこれでもか!ってぐらい持ち歩いていて、違反者には標識を槍投げの如く投げ付ける。




製造番号ろ-卯-五五二八○九九
(通称 制裁者)

「罪には罰をだ、当たり前だろう」


バベルの残骸。駐禁男同様キリングドールをベースにして造られた裁判官型のアンドロイド。こちらは最初から頭部が液晶であり、裁判に関係する資料は全てインストールされている。

長年、点検をされていないせいか時々バグる。





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