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新幹線兄弟 1番線



勉強 生徒会 家事 勉強 学校
学校 勉強 学校 勉強
学校 勉強 勉強
勉強 勉強


俺の人生は勉強と学校で出来ているようなもんだ。

周りに期待された分、頑張らなくてはいけなくて。

息苦しくて、もがいても もがいても見えない水面。

そんな世界が俺の生きている世界だ。


「のぞみくん」


ああ、やめてくれ。
俺の名前を呼ばないでくれ。


「のぞみくん」


ぶく と大量の水が鼻へ、口へ、目へ、と流れ込んでくる。


「君は天才だ」


涙を流しても全て水中へと泡沫になる。


「期待しているぞ」


頭が狂うほど泣いているのに。
水中へ消えてしまえば誰も気づきはしない。


「キタイしているぞ」


泣き叫びたいのに、
泣いて、泣いて、泣いて、

泣きわめきたいのに。


「キタイしているゾ」


泣いたってどうにもならないことを俺は知ってしまった。


「キタイしてイルゾ」


そんなことしたって、誰も気づいてはくれない。


「……ぶく…」


俺の口元から静かに泡沫を吐き出した。

意識がだんだんと消えていく。

ぶくぶく ぶくぶく

目の前は泡だらけ。


アア、だれカおレをタスケテ



「にい…兄……」
「のぞみ…兄……………」


ぶくぶく









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