バレンタイン!
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シイカが最初に行った場所は保健室。

(あーそういえば・・・。)

シイカと保健医のエテールは組織は違えど兄妹なのだ。
しかし現在は姉妹にしか見えないのだが。


「お兄ちゃんのために頑張って作ったんだけど・・・。」

「僕のために!シイカは料理とかお菓子作るの上手いからなぁ〜。流石僕の妹!大好き!!」

「お兄ちゃん恥ずかしいよぉ///」

(注:この声は保健室から漏れている声です。何が起きているかはご想像にお任せします。)

(・・・あの保健医ただの変態とか思ってたけど変態のシスコンかよ・・・最低だな。)
(注:これはソラの個人的な感想です。)


数十分後
「それじゃあお仕事頑張ってね。」

「うん頑張る☆」

ニコニコと手をふる変態にシイカは笑顔を返し去っていった。





「ねぇソラ君、先に言うケド僕はシスコンの変態じゃないから。ただ純粋にシイカを想
「『想う』ってもうダメだろ。つかお前ただの犯罪者だったのかよ、見損なった。」

「ちょっ!!酷くないそれ!?」

エテールは最初からソラの存在を知っていたのだろう。訂正の言葉を述べている。

「僕の大切な妹だもん。」

「だもんじゃねぇーし。つかなんか顔暗いぞ。」

「えっそう?・・・んーバレンタインって日がねぇーちょっと・・・


エテールはにこやかに笑った
一言だけ残して。

「・・・むかつくんだよ。」


(あの頃を思い出すから)






「ガトーショコラかぁ・・・シイカのお菓子とかは他の店で買うより美味しいから嬉しいなぁ。」

「えへへ・・・嬉しいです。」


学校の校長室・・・ツバサとシイカはそこにいた。


「バレンタインかぁ・・・シイカはまだあの頃を思い出すの?」

「・・・。」

「そんな暗い顔しないでよ。可愛い顔がだいなしだよ?」

「いえ・・・もうあの日から何年も月日が経ってるんだなぁて・・・。」

「ふーん。今日行くの?」

「ハイ・・・。この後に。」