10000ヒットだよ!色々集合!
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自分の世界から切り離されたとある空間。そこには丸いテーブルとそのテーブルの周りに椅子が3つ。そしてそれぞれの椅子にはとある人物が座っていた。




「…と、言うわけで揃ったワケだが」


はらりと肩にかかっている自身の栗色の髪を払って凛とした態度でイヨが言い、


「なーんで揃ったのかしらねぇ?」


続いて足を組み直して悠然としかし何処か気品溢れる雰囲気を纏わせ心乃原が言い、


「管理人の陰謀らしい、です。」


最後に何で私ここにいるんだろう…と胸の中で呟き心の中で泣きながら満が言った。




「この空間を作ったのもあのバカ管理人の緋里?」

「いや、三番目のチェシャ猫らしい。」

「このサイトの裏の権力者、オルさんですね。緋里に頼まれたとか言ってました。」

「アイツはアイツで大変だな。」


「ふぅん…というか満ちゃん。」

「は、はい?」


じーっと心乃原に見つめられ、満は心臓をバクバクさせる。


「敬語使わなくていいわよ?なんか気まずいし…ねぇイヨ」

「そうだな。私も言おうと思っていた」


「そ、そんなこと出来ませんよ!なんかお二方色々と凄いし…私普通の大学生ですから。」

「それは世界設定が違うからだろう?ここでは私も心乃原も普通の人間と同じだ。というか私は敬語が苦手だから使うな。」

「イヨ、設定とかきわどいこと言わないの。とにかく、敬語使うの禁止で!はいこれでオッケー!」

「は、はぁ…わかりまし…わかった。」



敬語禁止が決まったところで心乃原がテーブルに置いてあった紅茶を一口飲む。そして、さて…と言って話を変えた。




「なんやかんや言ってこのサイト、10000いっちゃったわよねー」

「あぁ、しかも一周年と被るようになってしまった。奇跡だな。」

「新参者の私が言うのもアレだけど正直言って10000もいくとは思わなかったなぁ」

「私も。緋里ったら飽き性だからね〜半年で終わると思ってたんだけど…」

「アイツの妄想と超親バカと言える我が子愛は凄まじかったというワケか」


やれやれと呆れながらイヨが言うと心乃原と満は頷いた。



「私のSHDも心乃原の共鳴ディソナンスも始まったばかりだし、イヨのviceはサイト開設してからあるけどまだ話は序盤なんでしょ?これからどうなるんだろうな…」


そう言って満は自分の前に置いてあった自分の紅茶を飲んだ。


「さぁ?ゆっくり自分のペースってコトじゃないかしら?ゆっくりすぎるのは嫌だけどね。」

「と言うかお前等もお前等で色々ときわどいコト言っていると思うが良いのか?ったく…話を戻すぞ」


するとイヨの言葉に心乃原はクスクス笑い、当然イヨは眉を潜め、何だと彼女に尋ねた。


「イヨったらお姉ちゃんみたいね。ねぇ満ちゃんっ」

「だね。年齢順で言うと私が末っ子で心乃原が長女でイヨがしっかり者の次女って感じかなぁ?」

「そう言えば心乃原は何歳なん…

「何か言った?イヨ。」

……………いや、何でもない。」




何歳だ?と訊こうとしたイヨだったがその前に心乃原が背景に殺気を纏わせ笑顔で遮ったので訊かなかったコトにした。同時に満は『大人の女性に年齢訊くのはタブー、特に心乃原には。』というのを学んだ。そして『私がこの気まずい空気をどうにかしないと』とも



「で、でもこの三姉妹だったら個性豊かというかなんと言うかだね。革命組織に何でも屋に…だ、大学生…」

「こ、こら、自分で言って泣かないの!自虐しないの!」

「ごめん…だって私、ただの大学生だから…」

「全国射撃大会二位で大変な奴等のおもりしてるんだから充分凄いって。な?」


テーブルに顔を沈めて、うぅ…と泣いてしまった満を心乃原とイヨが慰め頭をよしよしする様に撫でた。本当にこの場面だけ見ると三姉妹に見えてしまう。


「私の周りなんか常識持っている奴等だから何も苦労しないからわからないけど…」

「私が満の立場なら即銃殺してる。そう考えたら満は凄い。」


「ありがとう…もう大丈夫!頑張ってアイツ等のおもり頑張る!!」

「そのいきよ!」

「頑張れ。」


「でも、そんな感じの話してたらそろそろ終りの時間だね…ごめん。」

「いえいえ〜楽しかったわ。」

「同じく。…また逢いたいな。」


そう言って、イヨが席を立つと心乃原と満も立って、互いに顔を見合わせた。



「逢えるよきっと。じゃあイヨも心乃原も頑張ってね!」


「あぁ。今日は楽しかった。」

「もちろん!まったね〜」



最後に挨拶を交わして、三人は自分の帰る場所に帰った。











Thanks10000hit!!














↓?









「え〜心乃原さんってそんなに大変なの?」

「あぁ、そっちは幸せそうだな。」

「心乃原さんは大変ですよ!気儘なので。」


一方別室ではニコニコ笑っている十闇と相変わらず無表情な氷月と顔立ちが幼い灰々がいた。


「あれ?そーいえば満ちゃんのパートナーは?類斗くんだっけ?」

「えっと…本編にまだ名前が出ていないし、今日はバイトがあるので来れないらしいです。」

「ありま〜」

「要するに大人の事情だ。」

「ありゃま〜緋里の都合か…」

「それ以上きわどいコト言うとオルさんに強制退室させられますよ!」

「それは嫌だなーでもそろそろ時間だから帰らないと…」


「ですね。ではまた機会があれば逢いましょうね、十闇さん!」

「またな。せいぜいイヨとやらにコキ使われない様に」

「はぁ〜い!氷月も灰々も頑張ってね!」





今度こそEND

一周年&10000ヒット、ありがとうございます!!