▼ Massage
※台詞が危ないです。
危険を察知いたしましたら今すぐ逃げてください。追い掛けませんので。
「イヨ、そんな力まなくていいから」
「そ、んなこと…」
「大丈夫だって、俺に任せなよ。俺上手いからさ、ね?」
「ふぅ…、はぁ…、」
「そうそう」
「うぁっ、は、始める時は何か言え、ひゃあ」
「次から気を付けるよ。まあ、5分すれば忘れちゃうんだけど」
「な、おま……っふぁぁ、そこ痛ぃ、ばかぁ」
「ここ痛いの?」
「嫌、まっ…、っツバサ!」
「嫌って、嘘つき。きもちいいでしょ?」
「そんな、こと…は、あっ痛」
「嘘つくともっと痛くしちゃうけど」
「きもちいい、から、もっと右…」
「ん、ここ?」
張り付けた笑みでツバサは指で圧した。イヨは傷みに耐えるようにぎゅっと両目を瞑る。
「はい、これでどう?軽くなったでしょ」
ぱっと両手をイヨの足の裏から放して、ツバサは曲げていた自らの足を伸ばすようにして立ち上がった。イヨはまだ傷みが少し残る足の裏を擦る。
そう、足の裏。
仕事でつかれているイヨの為にツバサがマッサージをしていたのだ。なんともややこしい。
イヨは素足のままその場に立ち上がり、軽くジャンプをしてから明るい表情でツバサを見上げた。
「脚が軽くなった!ありがとなツバサ。助かった」
「またいつでもやったげるよ」
「それにしてもツバサはマッサージも出来るんだな…」
「そりゃ長生きしてればね」
ツバサはイヨの頭を撫でてボソッとつぶやた。
マッサージの店行って俺以外の奴に触られるくらいなら俺がやるよ
と。
━━━━………‥‥・・
つまりは独占欲