▼ Visitor
The two people
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其々徒然
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Tying string
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不可視的空想論
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Small existence
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answerable
の順で読んでください。
最近リレー多くね?って気付いた人はすぐにその思考を討てぇい!!
……すみません
「鈴芽くんって君だよね?」
「っ!?」
ソラの部屋で大人しく座っていた鈴芽は突然の訪問者に肩を揺らした。部屋の主であるソラは飲み物を買うために談話室に行っていて、鈴芽が留守番をしている最中だった。
声がした方を振り返ると、小さな箱を持った青年が立っていた。ソラの部屋なのに遠慮なく入ってくる青年にただ鈴芽は驚いていた。
金髪碧眼、髪にはメッシュが混ぜられていて、鈴芽はどこかでこの人を知っている気がして仕方がなかった。
「ソラいないんだ。あの子どこいったの?」
「……、飲み物を買いに…」
「彼氏を部屋に呼んどいて準備してないのか…。らしいけど。ああ、これケーキ。俺からの差し入れ」
小さな箱をテーブルの上に置いて彼はまじまじと鈴芽を見た。見知らぬ人物にはじめから馴れ馴れしく、しかもこんなにも見られたことがない鈴芽は気まずくなった。
「ああ、俺はツバサね。よろしく。でさ、君は鈴芽くんで合ってるよね?」
「そう、だけど…え……お前が!?」
「なに、俺のこと知ってるの?」
ツバサは鈴芽と向き合うようにテーブル越しに座り、面白いものを見つけたような表情になった。
それを知ってか知らずか、鈴芽は頷く。
「まぁー、あれだね。君たちを不快にしたと思うから謝るよ。ごめんね」
「…もう気にしてねーから、大丈夫。」
鈴芽はイヨやソラから聞く話でツバサは組織のボスのうちの一人だということは聞いていた。
もっと威圧感や威厳、近寄りがたい雰囲気でもあるのかと思ったが、そうでもなかった。意図的に創られたのではないかと疑うほど端整な顔立ちをしているが、それは近寄りがたい雰囲気を纏うことはない。彼が馴れ馴れしいからか、独自の雰囲気があるからなのか。原因はわからないが、この際どうでもよかった。
「じゃあ、俺の用事は差し入れだけだから。」
そういって立ち上がるツバサについ声をかけた。興味本意ででた言葉だ。
「なあ、あんたって本当に不死なのか?」
お伽噺くらいにしか登場しない存在が目の前にあるとは、誰も思わないだろう。実感がわかなかったのだろうか、鈴芽はすれ違い様に言った。
「じゃあ俺を殺してみる?ソラの部屋にある予備の刀で首を切り落とす?素手で心臓をえぐりだす?頭を割ってみる?脳を撃ち抜いてみる?」
キリがないのでツバサはそこで打ち切った。
「どれでもいいけど、実践は勘弁願いたいな。人様に死に様を見せたくないんでね。だからただひとこと、『そうです。』で済まさせて。」
なにかがきえた。
ツバサは「談話室にいるから用事があればソラとおいで」いって、ふりかえらずにへやをでた。
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なんかぐだぐだしてますね。何がしたかったんだろうか。(←