ミックス | ナノ


▼ Girls


恒例の勝手に緋里さんの続きー!
今回はcutoff pointです。



















シドレ視点



前回までのあらすじ。
師匠の性別がかわりました。まる。


見れば見るほどスタイル抜群。女の私が見てもわかる美人。美人百花という言葉がぱっと私の頭に上がりました。このイヨさんのお兄さん……今はお姉さんですが、そういうことがあってか、彼女の胸は大きいです。女性になったので感度も良くなっゲフンゲフン。揉みたい。揉みたいと思う反面、なにか抵抗があります。
胸にひっかかる違和感、恐怖。
こんな仕事に携わっているせいか、いつも通りその感情はしまいこみます。



「あ、あの、師匠?」

「ん?」

「日暗さん?」

「お、なんかそれ新鮮っ!」

「実感ないです!師匠はそんなこともできるんですね!!あ、じゃあ世界中の男性を女性に……」

「むりむり!俺がばてるから」

「ではイヨさんをデレデレに!ツンだから美味しいところもあるんですがデレデレもみたいです!」

「やれるならとっくにやってる……!!」

「……くっ」



私と師匠は二人で悔しそうな顔をしていました。
ちょうど話題が途切れたので私は師匠を連れてエレベーターを操作し、一階のロビーまで行きました。

師匠ったら美人ですから見た方々が驚くんですよね!とくにデスクワーク型は頭がいい方ばかりですから「こんな人いたか?」と首を傾げて!……でも誰も思わないんでしょうね……。こんな美人が変態だなんて。私も変態だと言うことは自覚していますが、ね!



「師匠ぉー!」

「お?シドレちゃんから抱きつくなんて、どうした?」

「胸が揺れてますよ!下着つけましょう!あと腰撫でてはいけません」

「でもこれすぐ解け「うちにも女好きがいるんです。男にナンパされたいんですか?私には耐えられません!ナンパするなら師匠が男性の時にしてくださらなければ!あと腰撫でてはいけません!彼は男性に興味がないんですよ!?彼には恋人がいますので当たり前なんですが。男性に男性がナンパしてこその価値!異性も美味しいのですが同性であることに価値があるんです!げへへ……。想像するだけでお腹が満たされてきました。……は!もしかして今の私たちは客観的にみて、百合!?あとで監視カメラのデータをツバサさんに頼み込んでコピーする必要がありますね!あ、でも私は当事者になるより傍観者でありたいんですよ。あと腰撫でてはいけません。当事者よりも傍観者タイプですし、見ている方が萌えます!ふひひ。今私の頭に師匠のやわらかい胸が……。はっ!師匠ってば、腰の触り具合がいい感じ!このカーブと細さは私が延々と求めてきたもの!このスラッとしたしなやかな肢体こそ!傍観者もいいですがこうして触って見ることもいいで「シドレ見つけたぞ!!」



私の唇が私の脳内をそのまま言葉に変換しているとき、一階に聞きなれた声が響き渡ります。考えなくてもこの声主がすぐにワールである事がわかりました。ワールは私へ叫んだあと、こちらへ向かってきました。階段でここまで来たからか、それまで手合わせをしていたせいか息がきれていました。いえ、両方ですね。ソラさんは拳銃の遠中距離と格闘を扱う近距離の両方を使いますし。スピードが速いのもそうですが格闘による攻撃がいちいち重いですしね。経験したから言えますが、ソラさん強い。あれで私より年下なんて……!!萌えます!

さてワールですが、師匠を見て動きが止まりました。「誰こいつ」と思いっきり顔に出ています。そしてすぐに私が腰を撫でているのを認識すると眉をつり上げて怒った顔になりました。怖いです。



「お前客になにしてるんだよ!?理性はどこだ!」

「理性は談話室に置いてきました!」

「アホか!客から離れろ!うちの第一印象が地殻以下になるだろ!」

「もうとっくに内核まで到達してますよ!それに彼は師匠です!」

「……は?」

「師、匠、で、す!」



ワールはポカンとしました。それから師匠が説明してワールの石化状態が解除されるまでに30分はかかりました。何度も師匠の素晴らしい肢体を見て、「嘘だろ」と呟きます。初ではないので少年らしく赤面はしませんが、ただ放心状態になっていました。





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