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▼ Disguising as a man


密かに緋里さまの男装女子の続きです
また勝手に














「ひゃうぁぁぁああああ!!近寄らないでください、男なんか!男は女に絡まず男に絡んでいればいいんでございますよぉぉぉぉぉぉぉ!近寄らないで!助けてアイーーー!」

「うるっさいわねシドレ!!貴女、黙りなさいよ!!」

「シドレ声高いしな。ボリューム抑えろよ」

「というかどうしてシドレがいるのよ、撤収よレオ!!」

「まったくだ。会議室に行くか。」

「ちょっと黙りなさい、そこの影と光!!」



談話室で騒ぎは起こった。
談話室の極端にシドレとアイが、そして真逆の極端にシャトナとレオとソラがいた。その間にはとくに人はいない。夕食時であることが理由だろう。ソラたちは二週間後の任務について話し合っていて、シドレとアイは最近の政治について意見をいっていた。

もともと仲が悪いシャトナ、レオとシドレは一切、互いに関与していなかった。
が、

それもある人物が乱入するまでの話。
シドレへ真っ直ぐ近寄るその人物は男。男嫌いであるシドレは真っ先に隣に居たアイの後ろに隠れて、彼を引っ張りながら後退し、騒ぐ。
シドレの声に顔を歪めたのがシャトナとレオだ。ソラは無言でその場を傍観。関わりたくない、と明らかに表情に出ていた。

シャトナとレオはソラに次の作戦会議の場所と時間を言うと乱入者に目もくれず、文字通りすぐその場から消えた。
ソラは資料や作戦候補を書いた紙などをシャトナたちに持っていかれたことでとくに荷物はなく、テーブルに座ってその人物を見た。そして小さく、誰にも聞こえない声で呟く。



「なんだ、イヨさんじゃん」



と。

そんなことを知るよしもないシドレは男嫌いの最高点に達し、アイのコートに手を突っ込んで拳銃を取り出すとその人物――男装したイヨに発砲し始める。ワールでなければ暴走したイヨは止められない。しかし生憎ワールは今呼び出しされていないのだ。



「ソラ!頼むっ」



アイの声に仕方なくソラは立ち上がった。髪をほどいたりして男装を解くと、武器を持たずにシドレへ近づく。
シドレはもともと拳銃を使わないため、なかなか照準が合わずほとんどイヨからはずしてばかりだった。イヨは流れ弾に当たらず、軽々と避けていく。



「シドレ」



ソラは後からシドレの腕をつかんで、彼女の名前を耳元で囁く。色仕掛けだ。武力行使で無駄に体力を使いたくないのがソラの本音だった。
たとえ男装をしていなくても、性格に一切変化はなく相変わらずでかったが。



「ソラさん、放してください!私はあの男を殺すんです。男は大嫌いです!!」

「ここで殺し合い?それに男を殺すって、ツバサたちも、ワールとアイも男じゃん」

「ワールとアイは男とは違います、私の親友です。ツバサさんたちは――な、何するんですかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」



シドレの台詞中、ソラが彼女を横抱きにするとイヨに投げた。それにはアイも驚いてシドレをキャッチしようとするが、それよりも速くイヨの上に落ちた。「ちょ、待て、ソラ!?」とイヨも驚いていた。



「シドレ軽いね。」



ソラは女とは思えない行動をしたあと、再び男装をした。



「――!!」



シドレが気絶しかけたときに、目を見開いた。叫ばず睨まずイヨを見る。イヨは冷や汗をかいた。イヨの上にはシドレが馬乗りした上体なのだ。



「こ、これ、は――!!」

「まず……、恨むぞソラ!」

「どうぞ、ご存分に」



イヨがソラを睨むがソラはいつもと同じく無表情、そして棒読みを追加した。「イヨさん、男装上手かったよ、じゃあね」とソラはさっさとシャトナたちのところへ消えていった。



「この美味しい香りはイヨさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!?」

「や、やめろシドレ!あっ、脱がすな!」

「ふへへへ、胸はどうしたんですか?私に見せてください」

「だめだ、みるな、脱がすな、というか退け!!」

「もしかしてツバサさんにつけられた所有印でもあるんですか!?じゅるり」

「助けてくれアイ!」

「俺が何を言ってももう駄目だとおもう」

「な……、くそ、離れろと言ってるだろシドレ!!」




━━━━………‥‥・・


ソラはただ面白がって。このあとイヨさんはワールによって救出されます。後でツバサに労働という罰を貰うのはシドレ



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