錬金術師
 

古くは薬品を作る魔術師のことを錬金術師と呼んでいたが、時代が近代化していくにつれて錬金術師たちの目的が変化。賢者の石や喪われた幻想獣など薬品とは離れたものの錬成に向かっていく。薬品ではないものへ探求していった一部の錬金術師たちが、現在でいう錬金術師。探求をしなかった錬金術師は現在では魔術師を名乗っている。

薬魔術師より錬金術師のほうが高度の錬成術を持ち、科学の法則を無視する錬成をすることができる。
現時点で賢者の石を錬成できたのは、かのニコラ・フラメルのみである。現在も錬金術師たちの最高到達点は賢者の石の錬成である。また、錬金術で有名なホムンクルスも錬成が難しい。ホムンクルスは確認できるだけでも世界に3体しかいない。
錬金術師にもいくつか流派がある。それらは錬成派と呼ぶ。錬金派によって錬金術がまったく別物になるが、結果的な部分は同等になる。

錬金術師たちは魔術師たちとはまた違った世界を形成している。彼らは世界魔術師協会に籍がなく、また協会のように彼らを統轄し管理する組織はない。錬金術師は基本的に個人での活動が多いものの、近年は組織化してきている。

錬金術師と魔術師は互いに犬猿の仲である。錬金術師も魔力を保有しているが、魔術を扱うことはない。錬金術は魔力を材料のひとつとして使用する。
また、錬金術師は血統を重視しない。偶然魔力をもって生まれた一般人が錬金術師になるという話は珍しくない。