プロローグ(私から僕へ)



「あなたはブルネー島を殺した」



――、だれ



「罰を与えなくてはいけない」



罰?



「沢山のモノを殺したあなたに、罰を」



――「ブルネー島」、「殺した」……。しん、



「これはあなたを戒める"呪い"よ。苦しみながら死になさい」



私、は、何を……。……罰。そうか、私は……。罰、か。しょうがない。悪いことしたもんね。みんなを殺したもんね、私。殺されてもしょうがないのか……。

呪われても仕方がない。

でも

生きたい。

できれば生きたい……!



「相変わらずあなたは嘘つき」



やっぱ魔女の言うことは正しいよ。悪いことをして、咎められないのはおかしい。



「あなたはもう死んでるはずなのに、まだ生きてるなんて」



死にたくないんだよ。僕には、死ねない理由があるんだから……!



「あなたの殺したがっている姉は死んだのよ。生きる理由なんてもうないでしょう?私を殺す理由も無くなったわけだし」



……魔女、僕はお前が大嫌いだ。