SSS





「男二人が同じ部屋に暮らすとか、むさ苦しいだけじゃん……。ああ、ラカール」

「まったくだな。しかし年頃の男女が同じ部屋にいるのはあまり好ましくないだろう」

「そりゃそうかもしんねーけど……、んー、むさい! なあシング、街行かね? ナンパしようよ」

「しない。そもそもチトセはラカールのことが」

「暑い、むさ苦しい! だからナンパ、はい決定」










……………………………………………










「わあ、ミルミの髪って三つ編みしてるときよりほどいた方が少し長くなるんだね。あ、軽くて気持ちいい」

「ありがとうございます。ですがラカールは髪をほどいた方が大人らしくて素敵ですよ」

「仕事で動くと髪が邪魔だからねー」

「そうですか……」

「ふふふ。そういえばミルミ。あの、この前頼んでたことなんだけど……」

「はい。調査は問題なく完了済みです」

「それで、チトセの好みの女の子ってどんな子かな……」

「チトセの好みは……そうですね。ラカールはラカールのままでいいですよ」

「え?」

「好みを聞いて見繕うよりありのままの自分を好きでいてもらいましょう」

「で、でも」

「大丈夫ですよ」



(もしもラカールとチトセが付き合っていなかったら、シングとミルミは二人をくっ付けようと奮闘しそう。お互いに好きで両思いなのになかなかくっつかなくて)


2012/12/22 14:25



prev|TOP|next


「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -