▼ SSS 「またかソラアアア!」 「うっさいルイト! 自分で耳が痛くならないの?」 「痛くなると思うんならそれをやめろ!!」 「……考えとく」 「考えるまでもねえだろうが!」 「んだよ、うるっせえな……」 ビシャン! と引き戸が閉められた。ソラの部屋から聞こえてきたルイトの怒声とその音に、ジンは部屋着のまま廊下を越えてソラの部屋に入っていった。 ソラの部屋から隣にルイトの部屋、正面にジンの部屋がある配置になる。それに建物、廊下の一番端にあるため、窓が他の部屋よりも多い明るい部屋だ。 「今夜はどうしたんだよ、ルイト」 「ああ、ジンか。ソラがタオル一枚で脱衣所から出てきたんだよ。俺がソラの部屋にいるって知ってんのに」 「いつものことじゃねえか。それにソラは案外スタイルいいんだから良い話だろ」 「はあ?」 「ルイトは純粋だなぁー」 「ジンが発情期なだけだろ」 「でもルイトは思春期じゃねえかよ」 「……。ま、まあ、とにかくソラはたとえ男装していても女だ。いや、まだ15歳だから女の子って言ったほうがいいのか? いやでも女の子って奴じゃないな。なんでもいいか。異性の前でタオル一枚はないだろ、一枚は」 「ラッキースケベのチャンスじゃねえかよ。羨ましい」 「お前なあ……。というかソラはスタイルがいいっていうか筋肉質だぞ? べつに腕とか柔らかい訳じゃないし、胸だって平均より……あ」 「なんで知ってんだよオイ」 「いや……、その……」 「そりゃ見てるからでしょ。こいつラッキースケベだし」 「げ、ソラ……」 「よ!」 ルイトがソラを押し込んだ脱衣所からソラが出てきた。もう寝るだけであるためか、男装をしていないラフな格好だ。 ソラはまっすぐジンの隣まで歩いていくと話を始めた。 「だってルイト、オレが朝着替えてるときに朝食誘ってくるし、オレが訓練してるときに洗濯やら掃除してくれるんだけど」 「わかった。ソラの下着姿とか下着洗ってるわけだな!」 「正解」 「羨ましいぜルイト! 今度から俺もルイトと一緒に……」 「ジン、オレにもプライドがあるんだけど。簡単に下着やら下着姿やら見せないよ。ルイトは偶々ってだけ」 「チッ」 「アダルトな動画でも見てなよ。あと写真集」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ ちからつきた…… 2012/08/26 11:56 |
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