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1/5の外伝は二つ立ててしまいました。それぞれサブラージと助手が主人公。サブラージはパラレルワールドの方を、助手には本編から一年前にあたる情報屋と左都との出会いをしていただこうかと!サブラージの方はプロットが出来次第はじめたいところだが三月はサガシモノ強化月間という……、ね。



「んだよ、これ」

「なにこれって私が聞きたいよ。なにこれ」

「この紙に書いてあることを文字通り読み取るなら、外伝やるよっていう報告書だよね。単純に」

「はあ!?俺は主人公じゃねえってことかよ!!」

「やった!!私主人公っ」

「ルベルは本編で主人公なんだからいいでしょ。それにまだ情報屋が誰かっていう謎とか残したままだしね。本編。情報屋のことなら一番近くにいる僕が主人公に適役なんだろうね。パラレルワールドのほうも、サブラージの立場が適役だとか、そういう……」

「チッ。俺は適役じゃねえってことかよ」

「オニーサン、そんなに出たいの?」

「ったりめーだろ!!」

「でもさー。私が主人公って時点でルベルの出現率は高いよね」

「おいそれ本当か!?よっしゃ!!」

「いやいや、わからないよ?回収屋じゃなくて学生生活がメインだったらルベルはたまにしか出なくなるし」

「そうだね。少なくとも僕のルートはルベルの出現率低そう。サブラージは左都の親友だから出るんじゃない?」

「はあ!?ずっりぃー。サブラージ恵まれてんじゃねえかよ。本編でも出るしよぉ」

「だーって私の立場ヒロインだもーん!あの子のクローンだし?人造人間だし?」

「だったら俺は数少ない外部から来た人間だ!!片目ない隻眼だぞ!武器だってなんでも使えるしよ!」

「単細胞は用なしってことよ、オニーサン?」

「黙れマセガキ!!」

「あー、こらこら。ルベルは手を出そうとしない。サブラージも挑発しないで。ルベルの出番は完璧にないわけじゃないんだから」

「ッチ」

「はーい。単純バカなんて相手にしてらんないしね」

「サブラージ」

「はいはーい」

「テメェ、今夜ぜってぇ泣かせてやる!!俺に土下座するくらい泣かせてやる!!覚悟しろマセガキ!ちなみにテメェよりユアンのほうが可愛い!!」

「でたよシスコン……。いいよ、上等!精々オニーサンが土下座しないように注意することだね!!」

「はっ!大泣きしてるサブラージを見るのが楽しみだなあ!!」

「あのさ、二人とも。もうちょっと落ち着いてよ」

「主人公パワーでルベルをやっつけてやる!!」

「なんだそれ」

「よくあるじゃない。主人公に付属してる特殊能力!あれでルベルを倒す!」

「あぁ゛!?俺にはそんのなかったぞ!!」

「それはルベルだからに決まってるでしょ?古今東西のお決まり!」

「この防御壁都市にそんな歴史があるとは思えねえ上、そこまで広くねえ!」

「『朝灰 .』の二人は始まったばかりだからまだ明かされてない。『±0』の沙夜は不幸体質。『サガシモノ』は魔武器を複数使える、『SSS』は"呪い"!ふふん。この調子でいくと私になにか追加されていてもおかしくない!例えば製造途中で――」

「付き合ってられねえ」

「お帰りルベル。サブラージもまだ中学生だから優しく見守ってあげよう?」

「いや、俺はメシ作ってくる。助手もたまには休めよ」

「あ、優しい」

「ついでに出現率の方をどうにかできないか交渉してくる」

「あはは。いってらっしゃい」


2012/02/22 19:07



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