診断





「聞いてよ助手さん」

「ああ、白華。偶然だね。……どうしたの?」

「左都にフラれた」

「いつものことじゃない」



助手が食材の買い物を終え、帰宅の道をたどっているとその道に白華が現れた。
白華とは左都、サブラージと仲がいい中学生だ。また、元高校生である助手とも顔見知りである。ちなみに名前不明である助手のことを「助手」と呼ぶのは情報屋の助手という立場を知っているからではなく、左都がそう呼ぶからであった。

そんな白華も助手の存在に気がつくと今日学校であったことを助手に語りはじめた。



「今日、左都が保健室のベッドでサボってたんだよ。ついでに俺もサボってたから同じベッドに入ろうとダイブしたら枕投げられて……」

「サボってたことについてはあとで叱るとして。なんで入ろうとしたの?」

「愛が暴走して」

「左都ちゃんは悪くないね。身の危険を察知したんだね」

「あ?」

「……すぐ怒る。牛乳あげるからカルシウムを摂取しなさい」

「助手、いい主夫になるな」

「嬉しくないよ」


2012/02/04 02:44



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