生活リズムが戻らない

【三井】
次の日に予定があるけどそれまで同様に夜更かししようとしたら「…起きられなくてもオレは知らねーからな」眉をひそめた三井が1人で寝る準備してる。「それはわかるけど眠くない」「散々夜更かししてたからだろ。オレは先に寝るからな」寝室に向かう三井のことを見送ったのに、はぁーっと溜息をついた三井は頭をガシガシと掻きながらこちらにやって来る。「やっぱりお前も来い」「眠くないのに?」「眠くなくても、だ。1人だと布団がさみーだろ」耳が赤くなってる三井に二の腕を掴まれるとそのまま寝室に連れていかれる。

【木暮】
『ちゃんと起きてるか?』起きられないかもと言ったからか電話を掛けてきてくれた木暮は電話口で笑ってる。「…起きてる、けど寒くて布団から出られない」『ハハ、この時期はそうなるよな』電話の向こうで衣擦れの音がしてるから、もう着替えてるんだ?と聞けば『もうそろそろいい時間だからな。お前は着替えなくていいのか?』と聞き返される。だから時計を見たらいつの間にかだいぶ時間が経ってて。本当だ着替えないとって布団から出てこちらが名前を呼ぶまでの間、無言だった木暮は『…いや悪い。想像したわけじゃないぞ!?』と急に声が大きい。

【宮城】
「…早く起きねーと遅刻するぜ!」宮城に起こされて慌てて飛び起きるといつの間にか出勤時間直前。「目覚まし止めた?」「わかんねー。覚えてねー」「私も」「つーか朝メシ!どーすんだ?」「パン?」「買ってあったか?」なんてバタバタと準備をしながらも、隣で髪をセットする宮城にふと視線をやればすぐに見つかる。「…だから時間ないって言ってんじゃん」横目で見てきた宮城は顔を赤く染めながら一瞬だけ頬にキスしてきて「新年早々遅刻だけは絶対にやばいだろうから本当に急がねーとな」と息を吐くと眉をひそめて笑う。

【桜木】
日課の早朝ランニング中、彼女の家の前を通るといつも彼女が窓から手を振ってくれるのに、今日は彼女がいないから残念に思いながらも彼女の家の周りをいつもより多く走る桜木。すると何度目かでようやく彼女の姿が見えるから嬉しそうに全力で手を振るけど、今そっち行くから待っててと言われるとソワソワしてる。「ごめん、今日いつもの時間に寝過ごした」「イヤ全然いいっす」顔の前に手をやると首を振り否定する桜木に、桜木くんはちゃんと起きられたんだ?と聞けば「そりゃまあ。ランニングの時になまえさんの顔を見るのがボクの楽しみなんで」はっはっはって笑ったけどすぐにハッとして自分で自分の口を押さえると「いやでもいつもじゃなくても嬉しいっすから。たまに見られるだけで、それで。うん」身振り手振りをつけて訂正し終えると心配そうに見てくる。

【流川】
相変わらずよく眠る流川に、流川くんはお正月だとかは何も関係ないんだねと笑えば「眠くなるのに正月は関係ねーだろ?」と流川が首を傾げる。「でも夜更かししてしまわない?」「しねー」「たくさん寝てしまわない?」「…まあいつもそーだな」顎に手を当てて考えた流川は「だからやっぱり正月は関係ねー」と不思議そうに呟くと腕を掴んできて「おめーも眠いなら気にせず寝ろ」と一緒に寝転ばされる。こちらを見てふっと笑った流川はぽんぽん叩いてきて寝かせようとしてくれているみたいだけど、流川の方が先に寝落ちする。

【水戸】
ちゃんと早い時間に布団に入ったはいいけど寝られなくて寝返りを打ったら「ハハハ、やっぱり寝られねーよな」と隣から水戸の声がする。洋平も寝られないんだ?と水戸の方を向いたら肘枕をしてこちらを見てきた水戸が「まあな。最近夜更かししすぎてたんだろうな」と困ったように笑う。「明日起きられないかな」「まあその時はその時だろ。それにこんな時には無理して寝ようとしなくてもいいよな」ふっと口角を上げた水戸が「つーわけで眠くなるまで話してよーぜ」と目を細めるから、他愛もない話をしてる間に体も温まり眠くなる。


[ 32/93 ]

[*前] | [次#]

[目次]

[しおりを挟む]
[top]



×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -