家に帰ってくると部屋の中が飾り付けられていたら…?

【遙】
「どうしたんだ?これ」じっと見てくる遙に、クリスマスだよと返せば「それはそうだろうな」と横を向く。「これ光るんだ」「だったら電気は消した方がいいだろ」明るいと見にくかったらしく遙が電気を消してくれたけど、綺麗でしょと聞いた時に「そうだな」と口角が上がった遙はこちらを見ていた気がする。

【真琴】
これ被って!と部屋に入るとサンタ帽を被らされた真琴はどうしていいか分からずキョロキョロしてる。「何してるの?」「俺は何をしたらいいのかなと思って」困ったように眉を下げて笑う真琴は頬を掻く。「一緒にクリスマス楽しみたい」「それならお易い御用だよ」真琴ははにかむと「飾り付け、頑張ってくれてありがとう」頬を赤く染めながら頭をぽんぽん撫でる。

【凛】
「このために出掛けてくれって言ったのか?」ふっと表情を緩めた凛を、驚いた?と見上げると「そりゃ驚くに決まってんだろ」と頭をわしゃわしゃと撫でられる。「凛ちゃんを驚かせたかったから良かった」「俺もお前を驚かせたくて買ってきた」後ろ手に隠し持ってた箱を顔の前に掲げた凛は「ここのケーキ食べたいって言ってただろ?」ニッと笑って手渡してくれる。

【郁弥】
「前からツリーなんてあったっけ?」不思議そうにツリーまで近づいて見に行く郁弥に、買った!と自慢げに言うと「…これ大きいから運ぶの大変だったんじゃない?」とまじまじ見てる。「だから配達してもらったよ」「…そうなんだ。でもそういう時には言ってくれれば僕が荷物持ちでもするのに」不服そうに呟いた郁弥は電飾が反射しているからなのか耳が赤い。

【旭】
「…マジか、被ったな」部屋に入るなり旭が立ち止まるから、もしかしてそれと旭が持ってる袋を指さすと「そう、俺も買ってきたんだよ。飾り付け用に」と中身を見せてくれた旭が困ったように笑う。だけどふと目が合うと「まあでも量が多いに越したことはないだろうしこれも一緒に飾ろうぜ」楽しそうに旭も飾り付けを始めるけど壁に貼る用とか窓に貼る用とかいまいちよく分かってない。

【貴澄】
「わお!これ全部キミ1人でしたの?」目を丸くさせて部屋中を見回した貴澄は首を傾げる。「うん、頑張った」「あはは、偉い偉い」ふふっと目を細めて笑った貴澄は頭をぽんぽんしてくると「でも来年は僕もキミと一緒に飾り付けしたいんだけどな」と顔を覗き込んでくるから、いいよと答えたら「ありがとう。嬉しいよ」と頬にキスされる。だから頬を押さえながら貴澄を見たけど「特別な日だからしたくなっちゃった」と舌を出して悪戯っぽく笑うだけ。



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