クリスマスの予定が気になる

【おそ松】
こちらに背中を向けて寝転んだおそ松は「お前ってさぁ、なんか用事あんの?」と漫画をめくりながら呟く。何の事?と首を傾げたら「だからクリスマスに決まってるじゃん」とおそ松は振り向きもせず続ける。「もう決めてる」「はぁ!?マジで!?」飛び起きたおそ松に、一緒にいてくれるんじゃないのと聞けば「…俺だってそのつもりだけどその言い方はびっくりするだろ」はぁーっと大きく溜息をつきながらもう一度寝転んで漫画を広げてるけど顔がニヤついてる。

【カラ松】
テレビを見ながらガッツポーズをしているカラ松に、何かいいことあったの?と聞けば「それがな、土日は晴れらしいんだ」と満面の笑み。「それがいいこと?」「そうだ。ハニーと…」途中で動きが止まったカラ松は咳払いを1つすると「すまない、順番が違ったな」と眉を下げて笑って嬉しそうにこちらを見てくると「ハニーさえ良ければクリスマスはオレと一緒に過ごしてくれないか?」少し自信なさげにはにかむ。「もちろん」「本当か!?」ワワワワーオ!って両手を上げてる。

【チョロ松】
カレンダーを前にこちらをチラ見しながら「今度の休みも暇だな〜」と独り言を言っているチョロ松に、私も暇だよと答えたら「ほほほ本当に?奇遇だね」と振り向いたチョロ松は顔が笑ってる。「良かったら、だよ?良かったら一緒に過ごしません?ほら、暇な者同士でさ」こちらを見ているはずなのに目が泳いでいて視線が合わないチョロ松につい笑ってしまうと「それって良いのか悪いのかどっちなんだよ」じとっとした目で睨まれるけどすぐに吹き出して笑ってる。

【一松】
深呼吸していた一松は改めてこちらに向き直ると「あの…今度の土曜日と日曜日のことなんですが」と険しい顔で正座してる。「クリスマス?」「うん」深く頷いた一松を見ていたら「きみって、その…」と言葉に詰まった一松は横を向いて再び深呼吸して息を整えると「…クリスマス、空いてる?」となんとか言い切る。「空いてる」「…え、ほんとに?」少し身を乗り出し聞き返してきた一松に、本当だよと答えると「じゃあおれと一緒にいてくれませんかね」すっかり表情が緩んでる。

【十四松】
一直線にこちらにやって来た十四松は「あのねあのね、ぼくきみに聞きたいことがあるんだ!」と口元に手を当ててニコニコしてる。「聞きたいこと?」「うん、耳借りていいスか」と真剣な顔をして頷く十四松に顔を近づけると「クリスマスって暇?ぼくと一緒にいない?」と耳打ちされる。暇だから一緒にいると即答すると「あはは、やったー!」すぐに十四松に抱きつかれるけど次の瞬間にはハッとして「クリスマスまで待たないともったいないかな?」眉をひそめて悩んでる。

【トド松】
スマホを片手に頬杖ついたトド松は「…あ、そうだ。今度の休みって空いてる?」と顔を上げる。「空いてるよ」「へ〜」とまたスマホに視線が戻ったトド松に、誘ってくれないんだ?と聞けば「うん、まだ誘わないよ。どう誘おうかをさっきから考えてるからね。ほらボクって勝ち戦しかしないから…」口を滑らせたらしいトド松は「いや今のナシで。聞かなかったことにして」とこちらに手のひらを向けて顔を赤くする。「一緒にいてよ」「もちろんいいけど。ボクから言いたかったんだけど」唇を尖らせたトド松が困ったように笑う。



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