寝ていたけど気配を感じて目が覚めた

【三井】
彼女と同じ布団で寝ていたら彼女が寝返りを打った気配で三井の目が覚める。自分の方を向きながら眠っている彼女を、天井を見ながらも目を細めて横目で見ていたら布団をちゃんと着ていないから「…ったく、風邪ひくだろ」と小さく呟きながら布団を掛ける。すると彼女が足を三井の足へと絡めてくるから「だからこういうこと軽々しくすんじゃねぇよ」と眉を吊り上げて、はぁーっと溜息をつくけど三井も寝返りを打って彼女の方を向くと「…可愛いから困るわ」ともう一度溜息をついてる。彼女は寝ている(=聞いてない)から安心してデレられる三井。

【木暮】
視線を感じた木暮が目を覚ますと彼女が木暮をじっと見つめてる。「…おはよう。何してるんだ?」木暮がふっと表情を緩めたから素直に、木暮くんの寝顔かっこいいから見てたと言うと「別に普通だろ。オレはかっこいい顔ではないしさ」と照れくさそうに笑ってる。「そうかな?メガネあってもなくてもかっこいいのに」「い、いやいや!そんなこと…」身振り手振りをつけて木暮は否定するから「本当なのに…」「そう言ってくれるのは君だけだよ」ははってはにかむと、まだメガネかけてないのに無意識なのかクイっと上げてる。

【宮城】
彼女といるのにどうしても眠くなった宮城が「悪ぃ、ちょっとだけ寝かせて」と少し寝ていたら片方の肩に重みを感じて目を覚ます。すると彼女が宮城の肩に頭を預けて寝息を立てているからその様子に胸がキュンとなる宮城。気持ち良さそうに寝ているから起こすのは悪いし動かないように彼女がいる方とは反対側の手を限界まで伸ばし近くにあった毛布を掴むと彼女に掛ける。「ヨシ!」満足げに呟いた宮城は自分も再び寝ようとするけど緊張しているのか寝られなくて、彼女の頭に自分の頭をくっつけたりしているうちに彼女が起きる。

【桜木】
寝ていたら目の前が暗くなった気がした桜木がうっすら目を開けると彼女の顔が目の前にあるからガバッと抱きしめて見たら、あたたかくて柔らかくて抱き心地が本物っぽい。「え、本物!?」慌てて手を離した桜木に、本物だよと笑いかけると「オレはいきなりなんてことを」と頭を抱えてる。「夢だと思った?」「……夢だと思った」頷いた桜木が顔をしかめているから、よしよしと頭を撫でてみると「…やっぱりもう一回いいスか」奥歯を噛み締めながら今度は恐る恐るではあるけど再び腕を広げて、こちらが飛び込んでくるのを待ってる。

【流川】
教室での居眠り中、カタッという音で流川が目を覚ますと目の前に最近よく視界に入る女子がいるから流川は何気なしに腕を掴む。「…あの流川くん?」「……」ボーっと見てくる流川とは目が合ってるはずなのに視界に捕えられてる気はしないからもう一度、流川くんと呼べばふと教室を見回した流川が「…もう放課後か」と部活の用意を始める。だけど、違う移動教室!と言っている間に予鈴が鳴って「…悪い。お前も遅れた」ふうっと流川は息を吐くけど全く急ぐ素振りはないから、結局2人揃って本鈴ギリギリに教室に着く。

【水戸】
自分の部屋で寝ていたら紙が捲れる音がして水戸が目を覚ますと、洋平起きた?と幼馴染が勝手にくつろいでる。「お前また来たのか?」水戸がはぁーっと溜息をついているけど気にせず漫画を読んでいたら「質問には答えてくれよ」と背後から漫画を奪われる。「ヤンキー漫画面白いじゃん」「答えになってねーよ」表情が緩んで口角が上がった水戸に、漫画返してと唇を尖らせてたらすぐに返してくれるけど「…わざわざオレの部屋で読まなくてもいいんじゃねぇの」布団の上であぐらをかくと、そう言うわりには口角は上がったまま頬杖ついてこちらを見てる。



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